ついに解明!「リカちゃんのクルマ」デザインモチーフはどんな車種? 「小さなクルマ」に込められた開発者の“大きな想い”とは

「リカちゃんファミリーカー」のこだわりポイントとは

 リカちゃんファミリーカーのこだわりのポイントについて、前出の担当者は次のように話します。

この小さなピンクのクルマにはどのようなこだわりポイントがあるのだろうか画像提供:タカラトミー) ※人形、ペットは別売りです
この小さなピンクのクルマにはどのようなこだわりポイントがあるのだろうか画像提供:タカラトミー) ※人形、ペットは別売りです

「あくまで子どもが遊ぶものであるという前提で6点のことに留意しながら開発を進めました。

 まず1つ目に、基本オープンカーであることです。子どもの遊び勝手が良いように、人形を上から乗せられるようにしています。

 2つ目に、最小の大きさで赤ちゃん以外、家族全員が乗れるようにすることです。

 ファミリーカーなので5人が乗れるようなスペースを確保するようにしています。

 ちなみにリカちゃんファミリーは、リカちゃん・パパ・ママ・双子の妹・三つ子の赤ちゃんの8人家族なのですが、三つ子の赤ちゃんたちはおじいちゃん・おばあちゃんとお留守番をしているという設定です。

 また、リカちゃんファミリーカーは関連品として人気ですが、家族全員が乗れるようにしたり、サイドのドアをすべて開閉にさせると、サイズ大きくなるほか、パーツが増えたりするので、売り場に陳列した際のパッケージサイズを考え、乗車スペース確保とデザインにこだわって設計しています。

 3つ目は、シートベルト遊びや免許証などの小物です。

 パパは安全運転ですが、まだクルマに初心者マークをつけています。

 商品には紙小物の免許証や初心者マークのシールがついています。また助手席のシートベルトのギミックは子どもたちの人気の遊びとなっています。

 4つ目は、可能な限り組み立てパーツの数を少なくすることです。

 本体とシャーシとシートを裏から同時に固定させ、2連シートを一体化させたシンプルな設計にすることでコストを抑えています。

 5つ目は、ハッチバックドアの存在です。

 2つ目でも説明している通り、パッケージサイズの大きさの制限はありますが、狭いスペースながらもファミリーカーの後ろにはハッチバックドアを採用しています。

 子ども調査を行った際、何度も後ろのドアを開けたり閉めたりして、遊んでいる子どもが多かったため、このスペースを確保できてよかったと感じています。

 6つ目は、エッジを丸くするということです。

 子どもが扱う商品なので遊んでいて安全でなければなりません。

 この商品でいうとすべての角は指で触っても痛くないようにデザインしていたり、成型金型上で非常に注意しながら製作しました」

※ ※ ※

 今回の取材で、商品の裏側にはさまざまなこだわりポイントや想いが詰まっていることが分かりました。

 改めて、小さい頃に遊んでいたおもちゃ、今子どもが遊んでいるおもちゃをよく見てみると、思いがけないクオリティの高さに驚くかもしれません。

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