スタッフ不在な「カーシェアの車」いつもピカピカだけど…“誰”が清掃する? いつメンテナンスしているのか
カーシェアのステーションにはスタッフが常駐していませんが、貸し出し車両の清掃やメンテナンスはどうなっているのでしょうか。
「カーシェア」の清掃やメンテナンスはどうしてる?
最近普及が進む「カーシェアリング(以下、カーシェア)」は、手軽にクルマが利用できるサービスのひとつです。
一方で、クルマが並ぶステーションにはスタッフが常駐していません。では掃除やメンテナンスなどはどうしているのでしょうか。
最近は、マイカーを所有せずとも気軽にクルマを利用できるさまざまなサービスが展開されています。
例えばカーシェアの場合、インターネットでクルマを予約し、指定した時間に予約したステーションへ向かい、そのまますぐにクルマを利用することが可能なサービスとなっています。
クルマのドアは、スマートフォンで操作するか会員カードをかざすことで、施錠や解錠することが可能です。
このためレンタカーと違い、対面での貸し出し手続きではなく、ケータイで一連の手続きが完了する点のほか、カーシェアは最短30分からの利用が可能なので、短時間クルマを利用したいといったユーザーには便利なサービスといえるでしょう。
一方でカーシェアには店舗型のレンタカーのように、スタッフが常駐しているわけではありません。
とはいえ、カーシェアのクルマが並ぶステーションを見るといつもきれいな状態が保たれています。
ではカーシェアのクルマは誰がどのように清掃を行っているのでしょうか。
これについて、カーシェアリングサービス「カレコ」を運営する三井不動産リアルティの広報担当者は以下のように話します。
「各地に置いてあるカーシェアは、専任スタッフが現地に赴き、清掃およびメンテナンスを実施しています。
車両の予約が入っていないタイミングで、専任スタッフが持参の清掃用具で実施します。
また日常メンテナンスに加え、法定の車両点検も6か月に1度行っています」
カレコの場合は、専任スタッフが10日に1度の巡回メンテナンスを行い、ボディや室内のクリーニング、安全点検を実施しているといいます。
スタッフによって作業内容に差が出ないよう、清潔感や安全性を均一に保つために専用アプリで管理されています。
主な手順としては、まず専任スタッフが車内全体に掃除機をかけゴミやほこりを取り除き、次にインパネやセンターコンソール部分のほこり取りや車内の除菌を行います。
その後車内を傷つけないようやわらかなマイクロファイバークロスを使用しつつ、ハンドルのほかシフトレバーエアコンのスイッチなど手で触れる場所を入念に拭き上げます。
車内清掃が終わるとクルマの安全点検を行います。エンジンルームの不備やタイヤの溝の深さ、空気圧をチェック。
最後に外装の洗車や細かい傷がないかなど、細かなチェックを行い常にきれいな状態が保たれています。
このほか、カレコの全車には消臭剤やウェットシート、除菌スプレーなどの「お掃除セット」が設置されており、利用者が利用することも可能となっています。
利用者も、みんなが利用するシェア車両であることを理解したうえで、車内を清潔に保つことに加え、ごみは必ず持ち帰るよう心がけることが必要といえます。
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なお利用したクルマの燃料残量が半分以下の場合、またクルマの汚れが目立つ場合には、返却前に指定の方法で給油や洗車を行うようにしましょう。
各社のカーシェア車両には、車内にマニュアルが搭載されています。必ず確認したうえで、必要項目を事後申請することで後日クーポンなどが付与される制度もあるので、活用するようにしましょう。
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