「クルマの内窓」なぜ梅雨にくもる? 水道水を使った水拭きNG! 事前にできる車内の雨対策とは

車内の悪臭の原因は「水」だった!

 ウインドウのくもりのほかに梅雨時期の車内で気になるのが悪臭です。

 エアコンを使用して悪臭がするのは、かなり危険な兆候。というのも、悪臭の原因が、エアコン内部のカビである可能性が高いからなのです。

エアコンから悪臭がするのはカビが原因かも
エアコンから悪臭がするのはカビが原因かも

「カーエアコンの内部にカビが生える理由としては、主に外から取り込んだ空気を冷やす役割を担う『エバポレーター』が結露して、その水分にカビ菌が繁殖することが多いためです。

 また、ときには『エアコンフィルター』に付着した汚れに水分が取り付き、カビ特有のニオイを発生させることもあります」(コーティング専門店のスタッフ I氏)

 この場合は、どのような対策があるのでしょうか。

「まず試してほしいのは、エアコンを使ってエバポレーターを乾かすことです。停車した状態でエンジンをかけて窓を全開にしてから、エアコンの温度と風量を最大限に上げて、暖房を稼働させます。

 結露ができた原因はエバポレーターの冷え過ぎによる本体の結露なので、強制的に暖めて乾かすのですが、10分程度で効果が感じられると思います」(コーティング専門店のスタッフ I氏)

 またDIY用の「エバポレーター洗浄剤」なども販売されています。個人でもできる作業ではありますが、エバポレーターがダッシュボードとエンジンルームの間に位置しており、メンテナンス上級者でないと正しい作業が難しく、プロに頼んだほうが確実でしょう。

 ほかに考えられる臭いの原因は、シートやフロアマットに付着した水分もあります。

 シートの場合は、汗や乗員の皮脂などが付着しただけでなく、雨天時にクルマに乗り込むときに濡れた衣服の水分でシートも濡れてしまいます。フロアマットはさらに靴に付着した水分をそのまま受け止めています。

 フロアマットは毛足が長いことから濡れたように見えないかもしれませんが、実際は水分を溜め込んでいるのです。

「シートもフロアマットもこまめに清掃や乾燥させられれば良いのですが、梅雨は十分に乾かす時間はなかなか確保できないかもしれません。

 それならば、雨の日はフロアマットの上に防水性の高いゴム製マットなどを使用するなどで、そもそもマットを濡らさないという対策もあります。

 ただしゴム製マットは防水性と引き換えに滑りやすい傾向もあるので、滑らないような形状のものを選びましょう」(コーティング専門店のスタッフ I氏)

「あと、意外に忘れがちなのが雨具の放置です。雨のときに使った傘には大量の水分が付着しフロアマットやシートなどが濡れてしまいます。

 傘をしまうアンブレラケースなどを使うと車内が濡れるのを防ぎ、生乾き臭がかなり抑えられます」(コーティング専門店のスタッフ I氏)

※ ※ ※

 クルマは雨に濡れずに移動できることから、梅雨の時期は運転頻度が増えるかもしれません。

 車内で少しでも快適に過ごすために、ウインドウ内側を掃除したり、シートやフロアマットを極力濡らさないような対策をしておきましょう。

【画像】えっ、セルフ洗車機で洗えないクルマがある!? 洗車機NGの条件を画像で見る

参加無料!Amazonギフト券贈呈 自動車DXサミット BYD登壇 最新事例を紹介(外部リンク)

画像ギャラリー

Writer: くるまのニュースライター 金田ケイスケ

2000年代から新車専門誌・輸入車専門誌編集部を経て独立。専門誌のみならずファッション誌や一般誌、WEB媒体にも寄稿。
中古車専門誌時代の人脈から、車両ごとの人気動向やメンテナンス情報まで幅広く網羅。また現在ではクルマに限らずバイクやエンタメまで幅広いジャンルで活躍中。

1 2

実績500万人超!お得に車売却(外部リンク)

新車不足で人気沸騰!欲しい車を中古車で探す

【NEW】自動車カタログでスペック情報を見る

【2025年最新】自動車保険満足度ランキング

最新記事

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー