日本車「最上級セダン」やはり…スゴい! 大注目の総理大臣が乗るトヨタ「センチュリー」はどんな特別装備が隠されているの?

バイデン大統領の「ビースト」は映画「007」も顔負け!? そのスペックは?

 各国の首脳を乗せる専用車両のなかでも、最も多くの注目を集めたのがアメリカの大統領専用車である「キャデラック」です。

 属に「キャデラック・ワン」と呼ばれる他、愛称として「ビースト」とも呼ばれるこの大統領専用車は、今回のG7広島サミットでもジョー・バイデン大統領の来日に合わせてアメリカより輸送されており、万一の事態に備えて常に2台1組で移動しています。

 現行のビーストは2018年9月にデビューしており、車両重量は7000?9000kgにおよぶといいます。

 当然のことながら、最高レベルの防弾仕様となっており、ボディの厚さは約200mm、多重構造の窓ガラスは約130mmの厚さを持っているようです。

 また、大統領の血液が貯蔵されているほか、暗視装置や煙幕、さらにはスパイ映画顔負けのオイル噴出装置やロケット弾さえも備わっていると言われています。

 実際にビーストが運行される際には、先頭を走る「ルートカー」を筆頭に、国防省と通信するための特殊車両や救急車両、そのほかの護衛車両などを合わせたおよそ40台の編成となります。

地上最強のアメリカ大統領専用車「ビースト」(写真:時事)
地上最強のアメリカ大統領専用車「ビースト」(写真:時事)

 今回のサミットでも、そうした「大名行列」が見られたようです。

 日本とアメリカ以外の首脳は、先々代のBMW「7シリーズ」をベースとした防弾車両で移動していました。

 7シリーズには「ハイセキュリティ」と呼ばれる防弾・防爆仕様車がラインナップされており、今回用いられたのもこの仕様であると見られます。

 7シリーズの「ハイセキュリティ」では、カーボンファイバーによる強化防護板に加え、車体下部防護板、ランフラットタイヤなどが備わっています。

 なお、今回用意されたBMWはすべて日本政府が用意したものであるようです。

※ ※ ※

 サミットは、内閣総理大臣専用車やビーストなどの特殊車両が一堂に会する貴重な機会でもあります。

 その防弾・防爆性能が活きるような事態が起こってはなりませんが、まさしく「プロフェッショナル」のためのクルマたちは多くの人々の心をつかんだようです。

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Writer: Peacock Blue K.K.

東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。

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