777万円で新車の日産「GT-R」が買えた! いまや「3000万円級」の超高額仕様も! 16年で何が変わったのか
日産「GT-R」は登場から16年目に突入しますが、いまもなお日本を代表するスポーツカーです。しかし、登場当初は価格がかなり異なっていました。
今や3倍に高騰! なぜ高くなった?
日産「GT-R」は日本を代表するスポーツカーの1台で、2023年4月には最新の「2024年モデル」が発売されました。
そんなGT-Rですが、登場当初は現在の価格設定とは大きく離れたものとなっていました。
GT-R(R35型)は2007年10月に登場した2ドアスポーツカーです。
これまで日産が販売していたスポーツセダン・クーペの「スカイライン」のうち、極限まで走行性能を追求した「GT-R」モデルの血統を引き継ぎ、「究極のドライビングプレジャーを追求する」というコンセプトのもと、日産の技術を詰め込んだクルマです。
超高性能なエンジンの生産は、クリーンルーム内で「匠」によって精緻に組み立てられるほか、エンジンとトランスミッションは全数性能検査されます。さらに生産工場での製造が完了したあとに、熟練ドライバーによるエンジン・トランスミッション・ブレーキの調整を行った上で出荷されるという念の入れようです。
パワートレインは「VR38DETT」型3.8リッターV型6気筒ツインターボエンジンに、6速のデュアルクラッチトランスミッションと4WDシステムを組み合わせます。
登場当初の価格(消費税込)は777万円からのスタートと、国産車としては高価なものの、当時の性能を考えれば納得できるユーザーも多かったようです。
そんなGT-Rは、通常長くても10年前後でフルモデルチェンジが実施される国産車としては異例ともいえる16年が経過します。
しかし進化は止まることなく、今もなお日本を代表するスポーツカーとしてありつづけています。
搭載されるパワートレイン構成自体に変化はありませんが、2007年の登場当初は最大出力480馬力・最大トルク588Nmなのに対して、2008年の改良には485馬力、2010年では530馬力、また2011年には550馬力、そして2017年には現在の570馬力へと年次改良を重ねるごとにアップデートされています。
そして今回登場した2024年モデルのなかでも、専用チューンを施した最もスパルタンな「NISMO」モデルでは、最高出力600馬力、最大トルク652Nmを発揮します。
こうしたエンジン出力向上に合わせた形で、ボディの細部に至るまで改良が図られている点も見逃せません。
たとえば2010年の改良では、エンジンルームの隔壁にカーボン複合素材のストラットサポートバーを設定し、キャビン側ダッシュパネルにサポートメンバーを追加するなど、単に出力向上を図るだけでなく、そのパワーに耐えうるボディの補強も施されています。
また、足回りのチューニングはエンジン改良よりも多くの頻度でおこなわれ、ショックアブソーバーの特性変更や、サスペンション取り付け部の強化などを実施することで、度重なるエンジンの出力向上に対応しながらも、デイリーユースでも違和感のない上質な乗り心地を追求しているといいます。
さらに、2017年の改良では快適性能を大幅に向上させたといい、吸音材や遮音構造を見直すことで、ロードノイズや風切音を低減。
2024年モデルでもノイズと振動が低減されたことについて言及しており、走行性能だけでなく、高価なプレミアムスポーツカーに求められる快適性能も向上していることがわかります。
一方で、価格は最新の2024年モデルで1375万円から。最高額の「NISMO Special edition」では2915万円と、2007年のベースモデル3台分以上に相当します。
トヨタの最高級セダン「センチュリー」が2008万円、登場当初GT-Rの最大のライバルとなっていたポルシェ「911 GT3」が2438万円であることを考えるとかなり高価な設定です。
改良とともに徐々に価格も高騰していることは多くのファンが気づいているようですが、その一方で国産スポーツカーが希少な現在では、単に価格だけでは語れないのかもしれません。
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GT-R 2024年モデルの公式サイトには「本モデルは生産台数に限りがあり、ご注文をお受けできない場合がございます」と掲載されています。
生産台数については明らかになっていませんが、購入を検討する場合は早めに販売店に問い合わせたほうが良さそうです。
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