カーナビ表示「上向き」「北向き」どっち派? 北を上にする「ノースアップ」は少数派… それぞれのメリット・デメリットは
北を上にする必要ある? ヘディングアップ派の意見とは
ヘディングアップ派とノースアップ派の人は、どのように感じているのでしょうか。まずはヘディングアップしか使用したことがないAさん(20代・女性)に話を聞いてみました。
「学生時代からスマホのナビアプリを使っていた関係で、カーナビでもヘディングアップ以外は使ったことがありません。
私たちの世代は紙の地図を使った経験があまりなく、何もわざわざノースアップにするメリットがわからないのです」
これはもっともな話で、技術の進歩によって便利な機能があるのに、慣れないノースアップに切り替える必要性を感じないのは当然です。

今どこにいて、どの道に進もうとしているかが把握できれば良く、北がどっちにあろうが問題にならないということです。
一方で、少数派のノースアップを使っているH氏(50代・男性)は、カーナビの使い過ぎを危惧している世代。ある程度の方角と目的地の方角さえわかれば、あとは自分で何とかしたいのだそうです。
「もともと地図が大好きで、よく見ていた影響が大きいのか、カーナビの縮尺もけっこう広範囲にしています。
そちらのほうが、自分が進むべき方角がわかりやすいと言いますか、渋滞の迂回なども自分の頭のなかである程度ルートや方角も判断しやすいと思います。
ノースアップの広範囲にしておくと、どの交差点で東方向になったとか、自分のクルマがどちらを向いているか、空間認識能力が高まる気がしていて、紙の地図を見る感覚で目的地の場所も把握しています。
逆にヘディングアップでは方角がわからなくなり、ルート案内でも新しい番地などでは使えません。個人的には道を覚えたいタイプなので、ノースアップにしています」
やはり、紙の地図を愛用していた人はノースアップを利用する傾向が今でも残っているようです。
今回、複数名に話を聞きましたが、圧倒的にヘディングアップが多かった印象でした。
最近はカーナビに頼りすぎて、道を覚えられなくなった人も多いのではないでしょうか。
ヘッディングアップ派の人は、空間認識能力を養うために、たまにはノースアップに切り替えてみるのも面白いかもしれません。
Writer: くるまのニュースライター 金田ケイスケ
2000年代から新車専門誌・輸入車専門誌編集部を経て独立。専門誌のみならずファッション誌や一般誌、WEB媒体にも寄稿。
中古車専門誌時代の人脈から、車両ごとの人気動向やメンテナンス情報まで幅広く網羅。また現在ではクルマに限らずバイクやエンタメまで幅広いジャンルで活躍中。























