小型ミニバンに大人2名「就寝可能」!? 車中泊できる「フリード+」の“寝床”が四角くて広すぎた!
トヨタの最新「シエンタ」が人気を集めるなか、デビュー7年目のライバル、ホンダ「フリード」も根強い支持を集め続けています。とくに大人2名が就寝可能だという「車中泊」性能は、いまだライバルをしのいでいるといいます。
注目は2列・5人乗り仕様「フリード+(プラス)」
5ナンバークラスのコンパクトミニバンは、街中などでも取り回ししやすいのが魅力です。2022年8月に刷新したトヨタ「シエンタ」が代表格ですが、デビュー7年目を迎えたホンダ「フリード」もいまだに人気を集めています。
なかでも「車中泊」などを楽しむアウトドアユーザーからは、絶大な支持を集めているといいます。最新のシエンタにも勝る面とは一体どこにあるのでしょうか。
3代目となる現行型シエンタは、フルモデルチェンジを機に新プラットフォームや新パワートレインを採用し、室内空間の拡大や使い勝手、さらに燃費性能を向上させるなど、すべての面で新しく生まれ変わりました。
一方、直接のライバルとなるフリードは現行型で2代目。2016年9月に登場して以来、デビュー7年目を迎えたロングセラーモデルです。
ボディサイズは全長4265mm×全幅1695mm×全高1710mm(FFモデル)と非常にコンパクトですが、3列シート・最大7人乗りのレイアウトを巧みに成立させたのが特徴です。
1.5リッターガソリンモデルと1.5リッターハイブリッドモデルが設定され、それぞれFF(前輪駆動)と4WD(四輪駆動)が選択可能となっています。
またこのフリードには、派生モデルとして2列シートレイアウト・5人乗りの派生版「フリード+(プラス)」も用意され、アウトドアユーザーから支持を集めています。
その特徴とは、単にフリードの3列目の席を取り外しただけのお手軽仕様ではない点にあります。
使い勝手に大きくかかわる荷室部分は、フロア部から壁面まですべて専用に開発され、壁面まで四角く効率的な空間を確保したうえ、3列シート仕様よりも一段と低いフロア高を実現させました。そのためバックドアも専用構造です。
加えて、耐荷重200kgの専用「ユーティリティボード」を設置している点も魅力で、荷室を上下二段に分割し、スペースを有効活用できるようにしています。
後席のダブルフォールダウン機構と組み合わせれば、ユーティリティボードと前倒しした背もたれとを一体化できるため、フラットで長い一体型のフロアが誕生します。
停車時に前席を前倒し前方へスライドさせれば、フリード+の荷室が大人2名でも余裕で就寝できる「寝床」へと生まれ変わるのです。
これがあきらかに車中泊向けの空間だというのは、ホンダの純正アクセサリーのラインナップからも明らか。もっとも象徴的なパーツが「ラゲッジクッションマット」でしょう。
フリード+の寝床空間にピタリとハマる長さ約1800mm、幅約1230mmの堂々たるセミダブルベッドサイズで、厚さは約30mmあります。
ほかにも、車内のプライバシーを守り外光を遮る「プライバシーシェード」や、バックドアに取り付けて屋外での着替えなどに使える「テールゲートカーテン」など、アウトドアユーザーのツボを抑えた用品を揃えています。
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ライバルのシエンタにも、多人数乗車よりもラゲッジを重視するユーザー向けとして2列・5人乗り仕様が設定されています。
後席を倒せばフラットな空間が拡がるのは同様ですが、車中泊を想定した場合には、フラットな寝床や就寝空間の余裕度といった実用面で、いまもフリード+の優位性が光ります。
購入を検討する際には、2モデルの荷室を実車でしっかり比較することをオススメします。
ただし販売店にある展示車や試乗車は、両メーカーとも3列シートモデルが中心なため、事前に確認したうえで訪問するとよいでしょう。
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