お買い得?「未使用車」 流通の過程で生じる「新車でも中古車でもないクルマ」とは

「未使用車」なるものができるワケ

「未使用車」とは、車両登録から1年未満、走行距離100km未満で、誰も購入していないクルマのことです。

 ある未使用車専門店によると、価格は「メーカーや車種によりますが、新車と比べて20~30%ほど安い」といいます。購入後に車両登録する必要がある新車に比べて重量税がかからず、乗り出し時の金銭的負担が軽減されることなどもメリットだそうです。

 未使用車の車両登録は多くの場合、新車ディーラー自身によって行われています。年式の変わり目で新車販売が落ち込む傾向のある12月や決算月、モデルチェンジ前などに、在庫ぶんを車両登録して中古車市場に放出するのだといいます。

 前出の未使用車専門店は「未使用車は軽自動車や小型車が多く、成約を受けてから生産することが多い大型車や高級車は少ない傾向があります」と話します。

 一方、デメリットとしては、新車に比べ初回車検までの期間が短いことが挙げられます。というのも、初回車検は「初回登録月から3年」と決められており、新車の場合は一般的に納車の直前に車両登録されますが、未使用車の場合、あくまで新車ディーラーなどによって登録された時点が初回登録になるからです。よって、たとえば購入した時点で車検まで2年強しか残っていない、などということが考えられます。

 また、中古車と同様に現品限りのため、色やグレードは選べません。

【了】
提供:乗りものニュース

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