子どもの「車内置き去り」危険! 「2人に1人」以上が「経験ある」回答 5月も「熱中症のリスク」高まる JAFが注意を呼びかけ
JAF(日本自動車連盟)はゴールデンウイーク中、車内に子どもを残したまま離れないように、注意を呼びかけています。
「真夏」だけじゃない! 外は過ごしやすくても車内は高温に
JAF(日本自動車連盟)は2023年4月28日、「子どもの車内事故に関するアンケート調査」結果を公表しました。
ゴールデンウイーク期間において、車内に子どもを残したまま離れないように注意を呼びかけています。
JAFは2022年12月13日から2023年1月12日までの1ヶ月間で、「子どもの車内事故に関するアンケート調査」を実施し、その結果を公表しました。
このうち、同居に関わらず家族に12歳以下の子どもがいる人246名に「時間の長さに関わらず、少しの時間であっても子どもを車内に残したまま車を離れたことがありますか」という質問をしたところ、54.9%の人が「ある」と回答したと言います。
その理由として、「用事(買い物や兄弟の送迎など)を終えてすぐに(5分以内)車に戻ることができるため」が最も多く、次いで「子どもが寝てしまい、起こさないため」「子どもの希望(降りるのを嫌がるなど)」が続きました。
例年、子どもを車内に残したまま保護者が出かけてしまい、後に子どもが熱中症で死亡するといった事故が7月や8月で複数件発生します。
しかし、JAFによれば車内で発生する熱中症事故は真夏だけでなく、ゴールデンウイーク前後など、過ごしやすい春や初夏であっても起こると言います。
その理由として、真夏に向けて徐々に暑さに慣れていく「暑熱順化」が十分でないことを挙げています。
この暑熱順化がすすむと汗の量が増え、気化熱や身体の表面から熱を逃がしやすくなり、暑さに強くなります。しかし、暑熱順化ができていない身体は熱中症になる危険性が高く、春や初夏はより注意が必要だとしています。
JAFは過去に、比較的過ごしやすい5月初旬の日中にクルマを駐車させて車内温度を計測する実験を実施しました。
外気温が23.3度から24.4度という環境のもと、「大型SUV」と「軽ワゴン」でそれぞれ車内温度の計測を開始。
計測からわずか1時間でも、大型SUVではすでに43.5度を観測し、軽ワゴンでも37.5度を観測。その後SUVでは最高46.5度を記録しました。
このように、密閉された車内は真夏でなくても思いがけず高温となることがあります。
JAFはこれらの実験結果をもとに以下のコメントを発表しています。
「少しくらいだから、ぐっすり寝ているから、という子どものためを思った行動は、逆に危険にさらしかねません。
油断せず、お子さんを残してクルマから離れることは絶対にやめましょう」
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子どもをひとり車内に残すと熱中症のリスクだけでなく、運転席などに座ってエンジン始動やシフトレバー操作などをしてしまうことで予期せぬ事故に繋がったり、また悪意のある他人が子どもの身に危険を及ぼす可能性も考えられます。
子どもがいる家庭では、ゴールデンウイーク中に出かける機会も増えるでしょう。
保護者がクルマから離れる時は車内に子どもを残さず、必ず一緒に出かけるようにしたほうが良さそうです。
今年は異常気象で北東北でも桜が咲く前に気温が急上昇して締め切った車内では非常に高温になりましたよ。
先日もちょっと新潟近くまで深夜のドライブしたのですが、道の駅が超満車状態で通路にまで車が。しょうがないので近所の観光地の駐車場(24H使える)に退避。そのまま日中は寝てたのですが暑くて目が冷めました。自分は熱順応が高いので体調は普通でしたが。とにかく、春でも秋でも車が直射日光に晒され続ける場所では特に暗い色の車は要注意ですね。