トヨタが全長5m級の新型「クラウンエステート」を発売へ 17年ぶり復活の「エステート」とはどんな意味? 24年発売に期待が高まる
新型クラウンエステートは「エステート」なのか?
クルマにおける「エステート」という名称の成り立ちを考えると、「多くの人や荷物を運ぶことのできる上質な内外装を持つクルマ」であれば、それがステーションワゴンであるかSUVであるかはあまり関係がなさそうです。
では、そういった視点であらためて新型クラウンエステートを見てみましょう。
2023年4月に明らかにされた情報によると、新型クラウンエステートは、後席にフルフラットデッキが備わっていることが大きな特徴のようです。
全長4930mm×全幅1880mm×全高1620mmという堂々たるボディに後席フルフラットデッキが組み合わされば、「エステート」の必要条件のひとつである「多くの荷物を運ぶことができる」は十分に満たされそうです。
具体的な荷室寸法などは明かされていないものの、公式ウェブサイトにはロングサイズのサーフボードを持つ男性のイメージが掲載されていることから、3000mm近い室内長を持っていることは間違いなさそうです。
もちろん、「クラウン」の名を冠するモデルであるだけに、内外装の上質さは必要十分なものであることが予想され、実際に部分的な内装画像が公開されています。
新型クラウンエステートのこうした特徴を見ると、「エステート」という名称が与えられることは自然なことであるように思われます。

ただ、新型クラウンエステートの最大乗車人数は5人であるため、「多くの人を運ぶ」という点については、クラウンシリーズのそのほかのモデルと変わりません。
一方、「アルファード」に匹敵する3000mmという長大なホイールベースを持つ新型クラウンエステートは、3列シートを持たせたとしても一定以上の快適性を担保することができると見られます。
このように考えると、将来的には3列シート仕様がクラウンエステートに加わる可能性もあると言えそうです。
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新型クラウンエステートは、ボディタイプこそかつてのクラウンエステートのようなステーションワゴンではありませんが、どちらも「エステート」という言葉の本質に沿っているという点においては、やはり共通点は多いと言えるかもしれません。
Writer: PeacockBlue K.K. 瓜生洋明
自動車系インターネット・メディア、大手IT企業、外資系出版社を経て、2017年にPeacock Blue K.K./株式会社ピーコックブルーを創業。グローバルな視点にもとづくビジネスコラムから人文科学の知識を活かしたオリジナルコラムまで、その守備範囲は多岐にわたる。



































































