「東京都!」なぜ主張する? 道路沿いに現る標識…意味は? 水曜どうでしょうで話題の「カントリーサイン」とは
「水曜どうでしょう」一躍有名となった「カントリーサイン」とは…
平成2年から北海道限定で、各市町村の名所や特産物のイラストを描いたカントリーサインが導入され始めました。
カントリーサインの設置目的は、北海道をクルマでロングドライブするドライバーにどこの市町村に入ったかを知らせ、同時に観光振興を促すためです。
北海道はひとつひとつの行政管轄地域が広大で、しかも179市町村もあることから、その利用価値は道内のドライバーにあります。
また、四季を通じて観光客が多い土地柄でもあることから、観光振興の点でも大きな効果があるでしょう。
北海道での観光振興の実績にならって、カントリーサインと同様の案内標識が全国に広がりつつありますが、なぜか関東6都県にある案内標識のイラストは、ほぼ区市町村のマーク。
少し離れた山梨県や長野県には、イラストの入った標識があります。
国交省の関東地方整備局にその理由について問い合わせてみましたが、期限までに明確な回答はありませんでした。
おそらくですが、関東6都県を走っていると観光スポットの方向と距離を示す別な案内標識を設置しているケースが多いため、敢えて市町村案内標識にイラストを加える必要がないのかもしれません。
筆者もクルマでのドライブやオートバイツーリングを頻繁に行っており、イラスト付きの案内標識からは得る情報には有益さを感じますが、ただ市町村が書かれている標識では「県境を越えた!」くらいの感慨しかありません。
なにしろ制定が昭和25年と古い案内標識ですから、今日のようなGPSを使った技術がその存在価値を覆すような事態は予想がつかなかったのでしょう。
こうした標識も、新たな価値観で見直す必要があるのかもしれません。
Writer: 山崎友貴
自動車雑誌編集長を経て、フリーの編集者に転向。登山やクライミングなどアウトドアが専らの趣味で、アウトドア雑誌「フィールダー(笠倉出版社刊)」にて現在も連載中。昨今は車中泊にもハマっており、SUVとアウトドアの楽しさを広く伝えている。
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