「東京都!」なぜ主張する? 道路沿いに現る標識…意味は? 水曜どうでしょうで話題の「カントリーサイン」とは

「行政境界標識」や「市町村案内標識」というもので、都道府県や市町村といった、行政の境目に立てられています。どんな意味があるのでしょうか。

実は役になっているという人も? どんな人?

 一方で、都市部ではこんな人たちに役立っていることが分かりました。

 それは、自転車などでシェアリングデリバリーに従事している人たちです。

 東京23区エリアでデリバリーをしている配達員は次のように語ります。

「デリバリーのリクエストを受けたら、会社の専用アプリを見ながらルートを走っていきます。

 このマップはGoogleマップで最初に配達場所の住所が出るのですが、注文をどんどん取っていると、いつの間にか行政境界をいくつも越えていることがあります。

 気がつくと、自宅から遠く離れてしまい、帰宅するのに苦労することがあります。

 走っている時に案内看板を見ることで、『そろそろ自宅方面に戻らないと…』と気づくには役立ちますね」

フードデリバリーサービスなどの配達員は「役に立つ」という
フードデリバリーサービスなどの配達員は「役に立つ」という

 またこうした事例以外でも、スマホを持っていないという高齢者で、自転車や徒歩で移動する際に役立つという人が何人かいました。

 単なる行政境界標識や市町村案内標識が移動時の役に立つという例は稀でしたが、イラスト付きの案内標識については概ね好評のようです。

 再び、地方に住んでいる高齢者ドライバーに聞きます。

「自分の居住地域のことはよく分かっていても、少し離れた町や村のことは意外と知らなかったりします。

 ですので、案内標識のイラストを見ることで『ここにはこんな特産物や観光スポットがあるんだ』と分かることがありますね」

 こうしたイラスト付きの案内標識を「カントリーサイン」といいます。

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