目指せ北アルプス! 長野道から西へ分かれる「松本波田道路」とは? 将来は関東~北陸の最短ルート「中部縦貫道」に
長野道を起点に西へ延びる自動車専用道路「松本波田道路」の建設が進んでいます。どのような計画なのでしょうか。
2つの追加ICを設置
国道158号は長野県から北アルプスを越えて岐阜県へと通じる重要な道路ですが、現在、この国道と並行して北アルプスを目指す松本波田道路(中部縦貫道)の事業が進んでいます。
松本波田道路は、長野道の塩尻北IC~松本IC間に計画されている松本JCT(仮称、松本市島立)から西へ進み、波田IC(仮称、同・波田)までを結ぶ延長5.3kmの自動車専用道路です。
国道158号(現道)の渋滞緩和などを目的とし、1996年度に事業化され、1999年3月に都市計画決定されました。
道路の幅員は19.5~20.5m、車道は4車線、設計速度は80km/hで計画されていますが、実際はまず対面通行の暫定2車線で整備されます。
2023年度は19.9億円の予算を計上し、調査設計、用地買収、改良工事、橋梁上下部工事が実施される予定です。
また、松本JCT~波田IC間は当初、ICを設置する計画はありませんでしたが、後に松本市の負担で和田IC(仮称)と新村IC(仮称)を追加する方針が決まりました。新村ICは県道291号新田松本線、和田ICは県道48号松本環状高家(たきべ)線とそれぞれ接続します。
ちなみに波田ICから先の区間はまだ具体化していませんが、将来は県境をくぐる安房峠道路(安房トンネル)や高山清見道路、油坂峠道路、大野油坂道路などとともに中部縦貫道を構成する構想があります。
中部縦貫道が全線にわたって完成すると、長野道と東海北陸道と北陸道を東西につなぐルートが誕生し、関東と北陸が最短で結ばれます。
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