なぜ人気?「海老名SAのメロンパン」 「ギネス認定」されるほど爆売れのキッカケは「クチコミ」だった
東名高速道路の海老名SA(サービスエリア)で人気が高い「メロンパン」ですが、人気の裏にはどんなきっかけがあったのでしょうか。
「販売個数」でギネス世界記録を獲得した海老名SAの名物「メロンパン」
東名高速道路の海老名サービスエリア(以下、海老名SA)は、上下線ともに全国で利用者数が最も多いサービスエリアです。
では、海老名SAにはどんな魅力があるのでしょうか。
海老名SAは、神奈川県海老名市の東名高速道路上に位置しており、上下線合わせると1日の平均利用者数は10万人を超えるといいます。
東京から近い距離に位置し、首都圏周辺の多くの人にとっても身近な存在の海老名SAは、テレビや雑誌などでも多く取り上げられ、人気の高いスポットとなっています。
そんな海老名SAといえば、「メロンパン」が有名で、なかでも下り線にあるベーカリー「ぽるとがる」が販売するメロンパンが高い人気を集めています。
ぽるとがるは、もともと東京・錦糸町のパン屋さんで、1993年頃から海老名SAで店舗を構え販売したのが発祥といわれており、現在は「海老名メロンパン」という名前で販売されています。
海老名メロンパンの特徴は、通常のメロンパンに比べて大ぶりなサイズで、外はクッキーのようにサクサク、中はフワフワでメロンの緑色となっています。価格は1つ330円です。
海老名SAが開業50周年を迎えた2018年には、48時間で2万7503個を販売し、ぽるとがるのメロンパンが「48時間の販売個数世界一」としてギネス世界記録に認定されています。
また当時すでに累計売上個数は2500万個と、年間100万個以上を売り上げており、海老名SAの名物商品であることが分かります。
そんな海老名メロンパンの人気に火がついた裏には、どんなきっかけがあったのでしょうか。
海老名メロンパンの販売当時はそこまで話題にならなかったそうですが、海老名SAを利用するバスのドライバーや乗務員に提供したことがヒットとなるきっかけだったといいます。
ぽるとがるのメロンパンの説明書きにも「バスガイドさんの口コミが元祖・行列の始まりでした!」とあるように、口コミから世界一の販売数を達成するほどの人気商品へと進化したようです。
店頭には海老名メロンパンのほか「プレミアムメロンパン」や「チョコチップメロンパン」など、バリエーション豊かなラインナップが取り揃えられています。
SNSでも、「海老名メロンパンおいしすぎた」「並んでやっと買えました」「海老名といえば、メロンパン」など、今でも行列ができるほど人気であることや、リピーターも多く絶えず人気商品であることがうかがえます。
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海老名SAにはメロンパンのほか、さまざまな飲食店やサービスが充実しています。
上り線では、横浜名物の「崎陽軒」、小田原のかまぼこや神奈川県、静岡県の練り製品などを取り揃える「かまぼこ八兵衛」などがあります。
このほか、地元神奈川県の人気みやげ品を集めた「東西逸品こみち~相模の市~」や静岡や東京など周辺地域の名産品を集めたセレクトショップの「東西逸品こみち~街道の市~」など、25の飲食店やテイクアウト専門店、お土産店などが並びます。
下り線では、ぽるとがるのメロンパンはもちろんのこと、かながわブランド豚として認定されているあつぎ豚を使用した豚丼やハンバーグを展開する「うすいファーム」や、神奈川県秦野市に本店を構えるラーメン店「なんつッ亭」など、バリエーション豊かな20の店舗が並びます。
また施設・サービス案内では、上下線ともに、一般道から施設を利用できる「ぷらっとパーク」が設置されているほか、ガソリンスタンド、EV急速充電スタンドも完備しています。
2023年は新型コロナウイルス感染拡大による影響も少しずつ落ち着いてきて、多くの人が動き出している様子がうかがえます。
お出かけのついでに海老名SAに寄ってみるのも良いかもしれません。
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