給油時に「空気圧高くしますか?」従うべき? 規定値より高くするメリットは? ガソスタ定番セリフの意図とは

長距離ドライブの移動に便利なのが高速道路ですが、タイヤは走行時の安全性も担保するために適切に管理しなければいけないパーツのため、あらかじめ点検をしておいたほうが安心です。

タイヤの空気圧トラブルは高速道路で発生しやすい?

 タイヤの空気圧によるトラブルは、毎年頻繁に発生しています。

 実際に、JAF(一般社団法人 日本自動車連盟)の出動理由の上位には「タイヤのパンク・バースト(破裂)・エアー圧不足」がランクインしています。

 また、クルマのタイヤトラブルについては、一般道路と高速道路で大きな違いがあり、一般道路ではトラブル全体の約18%を占めるのに対し、高速道路は約39%と2倍以上になっています。

 一般的に高速道路ではバーストが多く見られる傾向があるようです。

 高速道路でのスピードを出した走行はタイヤへの負荷が大きく、空気圧が低下しているとタイヤの変形が大きくなってしまい、それが原因でタイヤが発熱し、最後にはバーストしてしまうこともあるようです。

 この現象を「スタンディングウェーブ現象」と呼び、バーストにならない場合もセパレーション(はく離)を起こすおそれがあります。

ロードサービスの救援依頼で多いのがタイヤ関連
ロードサービスの救援依頼で多いのがタイヤ関連

 通常、タイヤは空気が自然に徐々に抜けていくため、点検をせずに放置していると、空気圧が下がってしまいます。

 そのため、1ヶ月に1回ほど、空気圧や損傷がないかの点検をおこなうほうがよいとされています。

 GWに限ってみてみると、高速道路でのJAF出動理由で最も多いのが、タイヤのパンク、バースト、エアー圧不足となっているため、日常的に近所を運転している人でも高速道路を利用する際は、きちんと点検を受けたほうがよさそうです。

 
※ ※ ※

 ちなみに、タイヤの空気圧が低すぎる場合、道路との接地面が潰れた形になって水を掻き出す排水性が低下し、路面とタイヤの間に水膜ができてタイヤが浮いてしまうという「ハイドロプレーニング現象」が発生するおそれがあります。

 一方、空気圧が高すぎると、タイヤが部分的に異常に摩耗する「偏消耗」が生じて、タイヤの寿命が短くなってしまいます。
 
 そのため、タイヤの空気圧は自分が乗っているクルマの標準値を確かめて、適切な管理をするのが好ましく、高速道路を利用するからといって高く設定しなくてもよいといえます。

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Writer: Peacock Blue K.K.

東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。

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