車の上に「荷物満載」は違反? 便利な「ルーフキャリア」も使い方に注意が必要 正しい荷物の積み方とは
荷物の「重さ」にも注意が必要?
クルマに積む荷物には、大きさと積載方法がそれぞれ定められていますが、荷物の「重さ」に関しても注意が必要です。
重量オーバーだと加速性能が悪くなるのに加え、ブレーキの効きが悪くなる、急ハンドルを切ったときに荷崩れを起こしやすくなるといった危険性があるため、よく確認することが大切です。
トラックやバンなどの貨物自動車であれば車検証に荷物の最大積載量が記載されているほか、荷台部分やテールゲートなどに最大積載量のステッカーが貼付されています。
一方で、貨物用でない普通自動車や軽自動車は荷物を運ぶ目的のクルマではないため、具体的な数値の記載はありません。
乗用車の最大積載量に関しては、トヨタは以下のように説明します。
「乗用車には、最大積載量の概念がありません。
車両全体としての目安は、乗車定員×55kg+乗車定員分の手荷物程度と考えています。この数値を大幅に超える重量の荷物の積載は、安全上控えてください」
日産も乗用車の最大積載量の考え方として「乗車定員×55kg+手荷物程度の重量(=乗車定員×10kg)」との計算方法が掲載されています。
つまり、乗車定員が5人のクルマであれば「体重55kg×5人+手荷物10kg×5人=325kg」がクルマの設計上安全に運行できる重量であり、仮に2人乗車の場合には「325kg-(55kg×2人)=215kg」が積める荷物の重さの目安といえるでしょう。
そのほかクルマのルーフキャリアに荷物を積む際には、荷物が転落して他のクルマに当たるなどのトラブルを避けるためにも、ロープなどで荷物を縛る、ルーフボックスを使用する際はしっかりと固定するなどの対策を取ったほうがよさそうです。
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このように、クルマに積む荷物に関しては大きさや積載方法などに制限があり、制限を超えて走行すると交通違反として検挙されたり、他のクルマや道路工作物などとの事故に発展するおそれがあります。
また違反にならなくても、多く荷物を積むと重量や空気抵抗が増え、燃費の低下や荷物の落下を招く可能性があるため、本当に必要な道具を厳選し、どうしても車内に入りきらない荷物があればルーフキャリアに載せるといった工夫をすることが重要です。
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