マツダの象徴「ロータリー」再び「輝く」! ロータリーエンジンがEV新時代を支える「カギ」となる!?

世界がクルマの電動化に大きくシフトしていくなかで、マツダはBEV(電気自動車)に対しどのように向き合っていくのでしょうか。2023年4月14日から3日間開催されたイベント「オートモビルカウンシル」のマツダブースで、その一端を知る機会を得ました。

日本初公開された新型「ロータリーエンジン車」にマツダの未来像を見た!

 マツダは2023年4月14日、「MX-30 e-SKYACTIV R-EV」を国内初公開しました。同社の新たな電動化モデルですが、100%ピュアなBEV(バッテリーEV:電気自動車)というわけではありません。
 
 世界中の自動車メーカーがこぞってBEV化に向けた動きをみせるなかで、マツダは今度どういった進化を遂げていくのでしょうか。

日本初公開された新型「ロータリーエンジン車」 マツダ「MX-30 e-SKYACTIV R-EV」
日本初公開された新型「ロータリーエンジン車」 マツダ「MX-30 e-SKYACTIV R-EV」

「マツダはBEV化に出遅れているのではないか」

 近年、欧米や中国で急激に進むBEVシフトの流れに対し、現時点でのマツダ車のラインアップを見る限り、遅れを感じてしまうユーザーが少なくないかもしれません。

 そんななかでマツダは2023年1月13日、MX-30 e-SKYACTIV R-EV(以下、MX-30 R-EV)をベルギーのブリュッセルで世界初公開し、日本でも大きな話題になったことは記憶に新しいところでしょう。

 MX-30 R-EVは、同社が世界独自技術として誇るロータリーエンジンを発電機として用いるPHEV(プラグインハイブリッド車)です。

 その実車が日本初公開となりました。

 発表の場となったのは、幕張メッセ(千葉市美浜区)で2023年4月14日から16日まで開催された「オートモビルカウンシル」です。「自動車文化を愉しもう」というコンセプトで、クラシック・モダン・フューチャーを体感できる独自性の強いイベントでした。

 会場のマツダ関係者は次のように説明します。

「今モデルはMX-30として、e-SKYACTIV G 2.0(2リッターガソリンエンジン)+マイルドハイブリッド版、BEV(e-SKYACTIV EV)版に次ぐ3モデル目となります。

 ロータリーエンジンを発電機として使うシリーズ式ハイブリッド車です。マツダらしい技術を十分に活かし、EV航続距離を延ばすことができます」

 今回、MX-30 R-EVのボンネットを開けてみたり、またパワーユニットの単体の技術展示をじっくり確認したところ、シリーズハイブリッド車としてはパワーユニット全体がコンパクトな点が印象的です。

 加えて、外部から充電できるプラグイン機構がプラスされるという独創的なアイディアにマツダらしさを感じます。

 一方で、欧州を基点にアメリカや中国で急激にBEVシフトが進み、それに刺激されるかのように日系メーカー各社が次々とBEVを導入し始めている現時点で、マツダの量産BEVのラインナップは、グローバルでMX-30 EVのみという状況です。

 MX-30 EVは、電池容量が35.5kWhと乗用BEVとしては比較的小さく、満充電での航続距離もWLTCモードで256kmと比較的短いため、今回登場したシリーズハイブリッド+PHEVという合わせ技が登場したと考えられます。

 それでも、マツダのEVシフトについて出遅れているという印象を持つ人は少なくないでしょう。

 マツダとしての「これから先のEV」について、改めて整理してみます。

 同社が2022年11月に発表した将来事業戦略のなかでも、将来の電動化について述べられています。

 マツダでは2030年までの動きを大きく3つのフェーズと定義し、その第2フェーズで、中国でのEV発売を皮切りにグローバルで導入したうえで、第3フェーズでバッテリーEV(BEV)専用車のグローバルでの本格導入を行うとしています。

 2020年代中盤頃から、日本市場においてもマツダの「次の時代のEV」の姿がしっかり見えてくることでしょう。

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