存在感あるトヨタの「ド迫力SUV!」 注目度バツグンの「ランクル300」 高速&街乗りはどう? 様々な道で実体験!

ワインディングや悪路こそランドクルーザーの本領発揮?

 続いてワインディングで、今回は長野県の山間部を走りしました。

 上り勾配が続くクネクネ道は一見2トンを超える車両重量の300系では苦手な印象がありましたが、実際には軽快に走ってくれます。

 とくに前述の「可変ノズル付2ウェイツインターボ」は、低速域にシングルターボとなることで反応の良くなることに加えて、組み合わされる10速ATは低回転からグイグイと盛り上がるディーゼルならではのトルクを生かして力強い加速が体感出来ます。

 また採用されるGA-Fプラットフォームは、約200kgの大幅な軽量化/低重心化/前後重量配分の改善などが行われており、重さやロール感を覚えない走りに寄与しているようです。

悪路走行時には「ランクル」という安心感が不思議とある
悪路走行時には「ランクル」という安心感が不思議とある

 今回、スコールのような大雨に遭遇するなかで未舗装路を走る機会もありました。

 従来の乗用車では少し不安になるぬかるんだ道でも、どこか「ランクルなら大丈夫」といえる信頼があるのは長い歴史が気づいた賜福と言えます。

 映画やドラマに出るような過酷な路面には遭遇しなかったものの、300系にはタイヤの空転によるスタックや駆動力不足による失速が起こりやすい路面状況に応じた走行支援として「マルチテレインセレクト」を設定。

 これは4つの走行モードが駆動力、サスペンション、ブレーキ油圧を自動で統合制御することで、高い走破性を発揮します。

 また悪路以外でも狭い道や視界の悪い状況で役に立ったのが「マルチテレインモニター」です。

 これは4つのカメラで、ドライバーの死角になりやすい車両周囲の状況確認が出来るものとなり、タイヤ付近の状況や障害物との距離感を把握出来ます。

ランドクルーザー300にもはや…死角はない?
ランドクルーザー300にもはや…死角はない?

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 300系は「様々な道を走る」という面においては唯一無二の存在と言え、そのための伝統的な機構と最新技術が盛り込まれた機能が採用されています。

 その一方で長距離運転でも疲れを感じさせない工夫も多く施されており、個人的には快適機能の「快適温熱シートとシートベンチレーション」があることでかなりの面で救われました。

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