ホンダは2023年冬に、最上級ミニバン「オデッセイ」を再導入し発売します。
　
　2021年末に日本市場から撤退したオデッセイは約2年ぶりの復活を果たしますが、新モデルのリアシートはどうなっているのでしょうか。

　1994年に登場したオデッセイは、それまでになかった広い空間にセダンライクな快適性能・走行性能というパッケージングが評価され、ミニバンブームの火付け役として人気を博しました。

　現行型の5代目は2013年11月に登場し、従来モデルにはなかった両側スライドドアを国内向けモデルとして初採用。

　堂々としたスタイリングや上質な内装を採用するなど、より上級志向のミニバンとなりました。

　その後、2モーターハイブリッドモデル「e：HEV」車を追加するなど改良を重ね、2020年11月には大幅な刷新を実施。

　厚みを持たせて力強い印象としたフロントフェイスへと変更されたほか、先進運転支援「ホンダ センシング」も後方誤発進抑制機能を搭載するなど、安全性能も向上させました。

　一方で、改良を行って1年ほどしか経過していないのにも関わらず、2021年末に突如として生産を終了。製造工場である狭山工場の閉鎖が理由としていました。

　今回の再販についてホンダは、多くのユーザーからオデッセイ復活を求める声が多くあったこととしており、中国で継続生産されている改良型をベースとする新モデルが導入されることとなりました。

　再投入される新オデッセイでは、5代目オデッセイの特徴ともいえるプレミアムなセカンドシート「プレミアムクレードルシート」に改良が加えられているようです。

　このシートは背もたれを倒すと座面が上昇し、姿勢をホールドすることに加え、ロングスライド機構や背もたれの中折れ機構、オットマンを装備するシートとなっています。

　従来モデルではリクライニングなどが手動操作で、収納もドリンクホルダーが装備される程度ですが、先行公開されている情報によれば新モデルではスイッチ操作により動くパワーシートとなり、センターテーブルを装備することが明らかになっています。

　さらに、シートヒーターや2列目専用の急速充電付きUSBチャージャーも2個装備されるなど、大幅に快適性の向上が図られているようです。

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　その他、新オデッセイではフロントグリルのデザインが刷新されたほか、機能装備も見直しを実施。

　ホンダ センシングには、新たに近距離衝突軽減ブレーキ、オートハイビーム、急アクセル抑制機能（オプション）を追加され、安全性能が向上しています。

　また、ディーラーオプションとして用意されるナビゲーションシステムには、コネクテッドサービス「ホンダ トータルケア プレミアム」に対応するなど、機能装備の充実も図っています。

　さらに、各部にブラック加飾を施した新タイプ「ブラックエディション」も追加となる予定です。

　詳細なスペックや価格などは現在公表されていませんが、2023年秋に先行予約の受付が開始され、同冬に発売されることが明らかになっています。