免許証の背景、なぜ「ピンクOK」になった? 実は「笑顔もOKに?」 基準が緩和された背景とは
免許証の写真は…笑顔でもOKに? 都道府県警察によって違う条件は?
さらに、顔の表情に関しても警察庁が「極端に目を大きく開けていたり、目を閉じていたりして個人識別が容易でないものは許容できないが、微笑んでいるものであっても個人識別が容易にできる場合は許容できる」とアナウンスされたことで、笑顔の写真が撮影できるようになりました。
ただし、笑いすぎて目を細めているものは免許用写真として使用できない可能性があるため注意しましょう。
そのほか頭髪や装飾品などに関しても、個人識別に問題がなければヘアーバンドやピアス・イヤリングなどを装着できたり、日常的にその髪型をしているならばカツラの使用やマゲを結うことなども認められます。
免許用写真の具体的な基準については各都道府県警察のホームページで公表されていますが、それぞれの警察で掲載内容が若干異なる場合もあります。
たとえば千葉県警や茨城県警では「裸にみえてしまう」写真をNGとしているほか、北海道警では瞳が確認しにくいとして「眼鏡のフレームと目が重なる」、「前髪と目が重なる」写真などをNG例として掲載しています。
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2021年に運転免許証に使用する写真の基準が緩和され、一定の条件を満たせば背景色など自分の好きな写真を選択できるようになりました。
写真の持ち込みに対応していない警察施設もあるため、自分で写真を持参して免許更新などをする場合には、住んでいる地域を管轄する警察のホームページなどを十分に確認しましょう。
Writer: 元警察官はる
2022年4月からウェブライターとして活動を開始。元警察官の経歴を活かし、ニュースで話題となっている交通事件や交通違反、運転免許制度に関する解説など、法律・安全分野の記事を中心に執筆しています。難しい法律や制度をやさしく伝え、読者にとって分かりやすい記事の執筆を心がけています。













