劇的イメチェン可能! クルマの「ラッピング」って本当に良いの!? 経験者が語る「メリット・デメリット」とは

クルマのボディカラーを変更できる「ラッピング」は、元のボディカラーを保護しながら、思い切ったイメージチェンジができるところが魅力だといいます。ラッピングのメリットとデメリットとはどのようなところなのでしょうか。

「ラッピング」と「塗装」どう違うの?

 クルマのイメージチェンジを目的として、「ラッピング」を施すユーザーも多くなっています。
 
 元のボディカラーを保護しながらも、思い切った色変えをすることができるところが魅力だといいますが、ラッピングのメリット・デメリットとはどのようなものなのでしょうか。
 
 スバル「レヴォーグ」をラッピングした筆者(雪岡直樹)を例に、詳しく説明したいと思います。

半艶の「サテンダーク」でラッピングした筆者(雪岡直樹)のクルマ
半艶の「サテンダーク」でラッピングした筆者(雪岡直樹)のクルマ

「チューニングカー」や「カスタムカー」にはクルマをカッコ良く見せる様々な工夫が施されており、エアロパーツを付けたり、車高を変えてみたたりタイヤホイールを変更してみたりと、数多くの手法があります。そんなカスタマイズの中の一つがボディカラーの変更するです。

「レーシングカー」もシーズンごとにカラーを変えて参戦しています。スポンサーなどの兼ね合いもありますが、基本となるカラーを使いながら毎年少しずつ変化をつけてファンを楽しませてくれます。

 そんなチューニングカーやレーシングカーのカラーチェンジは、昔は「塗装」でしたが、現代ではほとんどがラッピングです。

 そしてここ最近では、「お気に入りのクルマのカラーはもちろん大好きだけど、ちょっと色を変えてみたい」というカスタムが高級車やスーパーカーなどで流行っており、そこでもラッピングが主流になっているのです。

 純粋に元のカラーやボディを保護したいのであれば、「プロテクションフィルム」というものが存在します。

 スポーツカーなどのリアフェンダーの一部に、巻き上げた小石が当たってキズが付くのを防ぐために装着され始めたのが、一般的に目にするようになったプロテクションフィルムの始まりではないでしょうか。

 現在はプロテクションフィルムも進化しており、ボディの一部分の保護というものからフルボディで全身をキズから保護してくれるものまで存在。フィルムを貼っているのがまったく分からないほど透明度も高く、フィルムも厚みがありキズ付きにくくなっています。

 一方のラッピングにはプロテクション機能が無いとは言い切れませんが、純粋に色を変えて楽しむためのカスタムです。

 その種類には、ボディ全体に施す「フルラッピング」と、ルーフやボンネット、ミラーやスポイラーなどのパーツに施す「部分ラッピング」があります。

 施工ショップも以前に比べれば格段に多くなり、ラッピングフィルムも種類とカラーが増えています。価格はピンキリで、選ぶフィルムの単価が違うのと、どこまで細かく丁寧に貼っていくのかなどの、施工に対する技術料がショップによって違うことから、価格は一概にいくらとは言えません。

 筆者のレヴォーグは、基本となるボディに使った「サテンダーク」という半艶のフィルム、ルーフやエアロパーツに施工した「カーボン調」、メッキ部分を隠すために使った「ブラック」、エンブレムやテールライトのウインカーとバックランプを少しダークな感じにする「スモーク」の、4つのフィルムを使っているので少々お値段はかかってしまいましたが、この世で1台だけというオリジナルレヴォーグが完成した喜びはお値段以上、プライスレスです。

 ラッピングをおこなったことで得られるメリットを述べるならば、「自分だけのオリジナルのクルマを作り上げられる」の一言に尽きます。

「オールペン」でも同じことは可能に思えますが、オールペンでは最初に施されている塗装を剥がしたり、下準備の足つけ作業をおこなうため、元には戻せないというデメリットがあります。

 しかし、ラッピングならば元の塗装を剥がすことなく、その上から貼っていくので塗装にダメージを与えません。ラッピングを剥がせば元のボディカラーに戻せるというのが最大のメリットでしょう。

 また、塗装では表現するのが難しい「半艶」という光沢感も施工できます。塗装で半艶を表現するにはそれなりの技術と塗料が必要になるので、ラッピングは色に加えて艶の種類も選べるという魅力があります。

 さらに、部分的に色味や素材を変えることで、よりオリジナリティの高いボディメイクも可能。オーナーがどのようなデザインにしたいのかを選ぶ楽しみもあるでしょう。

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