2023年3月20日、2024年モデルとなる日産「GT-R」を発表しました。
　
　実際にユーザーからはどのような声が挙げられているのでしょうか。

　GT-Rといえば、日産が世界に誇る高級スポーツカーで、その最高峰の走りと性能が魅力といえるモデルです。

　3代目スカイラインに設定されたスカイラインGT-Rから歴史を重ね、現在では2007年に登場したGT-R（R35型）がこれまでに幾度となくモデルチェンジを行ってきました。

　そんなGT-Rですが、2024年モデル（以下新型GT-R）は、2023年1月に東京オートサロン2023にてお披露目された後、同年3月20日に発表されています。

　この新型GT-Rは、これまでのモデルからさらに高次元の車両トータルバランスを追求したモデルで、前2022年モデルから、前後バンパーやリアウィングのデザインを変更することで空力性能を向上やダウンフォースを増加。さらにタイヤの接地性やハンドリング性能も高めました。

　また、走行時の不要なノイズと振動を低減する新車外騒音規制対応の新構造マフラーを新たに開発したことで、迫力ある新たな「GT-Rサウンド」が誕生したといいます。

　グレード展開としては、標準仕様となる「Pure edition」「Black edition」「Premium edition」に加えて、「Premium edition T-spec」、「Track edition engineered by NISMO」、「Track edition engineered by NISMO T-spec」。

　特に「Premium edition T-spec」では、専用にコーディネーションされた内装色や専用のサスペンションセッティングと専用カーボンセラミックブレーキなどを特別装備することで、よりしなやかで上質な走りと、意のままに操れる楽しさの両立を実現しました。。

　さらにNISMO仕様として「NISMO」「NISMO Special edition」がラインナップされます。

「NISMO」では、新デザインのリアウイングを高い位置にセットするなど、空力性能の磨きこみを行った他、フロントメカニカルLSDの追加にあわせて4WD制御を最適化。これにより、前後トルク配分を緻密に制御することでコーナリング性能も向上させ、GT-R史上最高のパフォーマンスを発揮するといいます。

　さらに　コーナリング性能の向上に伴い「専用RECARO製カーボンバックバケットシート」も、シート剛性とホールド性を大幅に向上させる仕様に刷新しました。

「NISSAN GT-R NISMO Special edition」では、ピストンリング、コンロッド、クランクシャフトなどに高精度重量バランスエンジン部品を採用した他、クリア塗装を施したNISMO専用カーボン製エンジンフード（NACAダクト付）などを特別装備しています。

　そんな新型GT-Rへの反響について、首都圏でGT-Rを取り扱っている日産の販売店は、次のように話します。

「今回の2024年モデルのGT-Rは、通常に比べると非常に多くのお客様からの問い合わせをいただきました。

　今回のモデルの人気は、排ガス規制などの影響で、今後GT-Rのような高出力のエンジンを搭載したクルマが生産できなくなるかもしれないといった憶測が飛び交っていることが要因のひとつになっているかもしれません」

※　※　※

　昨今、「排出ガス規制」や「騒音規制」が厳しくなるにつれて、GT-Rのような高性能モデルが「今後登場しなないのでは」と噂されていました。

　そうした背景もあり、新型GT-Rが「騒音規制」に対応したマフラーを開発したことは大きな話題となったのです。

　前出とは別の日産販売店では「『最後のGT-Rかもしれないので欲しい』『騒音規制に対応したGT-Rが気になる』という声は頂いています」と話していました。

　なお2024年モデルとなる新型GT-Rは、「Pure edition」「Black edition」「Premium edition」「Premium edition T-spec」が2023年4月下旬に発売予定。

　その他の「NISSAN GT-R NISMO」「NISMO Special edition」「NISSAN GT-R Track edition engineered by NISMO」「Track edition engineered by NISMO T-spec」は2024年夏の発売を予定しています。