まさかのトヨタ「カムリ爆速仕様」が存在! 850馬力V8搭載も「外見どノーマル」が意外すぎ! 超ド級の「スリーパーカスタム」とは

北米トヨタは、ラスベガスで開催される世界最大級のカスタムカーイベント「SEMAショー」に毎年様々なカスタムカーを出展しています。そのなかで、2014年に出展された「カムリ」は「超ド級」といえるカスタムが施されていました。

「フツーのカムリ」なのにV8スーチャー850馬力の意外性!

 トヨタ「カムリ」はFFセダンの代表的な車種で、日本では2023年12月下旬をもって生産終了されるアナウンスがありましたが、北米では長年人気を維持しています。
 
 そんなカムリの先代にあたる9代目モデルをベースに、見た目はほぼそのままでありながら「中身」を派手にカスタムしたショーカーがかつて出展されていました。

「フツーのカムリ」なのに中身がヤバい!
「フツーのカムリ」なのに中身がヤバい!

 北米トヨタは、ラスベガスで開催されている世界最大級のカスタムカーイベント「SEMAショー」に向けて、毎年多くのカスタムカーを出展しています。

 2014年には、カムリの9代目モデル(XSEグレード/2015年モデル)をベースとした「スリーパーカムリ」を出展。

 スリーパーとは0-400mなどのタイムを競う「ドラッグレース」でしばしば用いられる表現で、エクステリアはベース車と相違はほとんどないものの、それとは裏腹に強力なパワートレインなどライバルを圧倒するスペックを持ったクルマのことを指します。

 このスリーパーカムリは、まさに「スリーパー」を実現しており、エクステリアこそ標準のカムリと大差はありませんが、中身は完全なるモンスターマシンだったのです。

 エクステリアは9代目カムリのスタイリッシュなデザインはほぼ純正で、シルバーのボディカラーも通常と変わりません。

 しかし、搭載されているパワートレインは、トヨタが北米市場などで販売するピックアップトラック「タンドラ」の5.7リッターV型8気筒「3UR-FE」型エンジンとトランスミッションを搭載。これによりFFからFRへと駆動方式も変更されています。

 通常でもカムリにとっては強力なエンジンですが、さらにパワーを高めるためTRD製のスーパーチャージャーやニトロシステムが搭載されたことで、最高出力850馬力を発揮します。

 また、ボディ構造も通常のモノコックボディからフルチューブフレームで構成され、もはや「カムリの皮を被ったモンスターマシン」と言っても過言ではありません。

 足回りは、335/30R18という標準のカムリよりも大幅に太いドラッグレース用グッドイヤー製タイヤを装着し、1/4マイル(約402m)タイムは9.80秒をマークします。

 なお、このスリーパーカムリはわずか11週間で組みたてられたことも明かされています。

 当時のモータースポーツ ナショナルマネージャーであるスティーブ・アペルバウム氏は次のように述べていました。

「これまでSEMAショーで発表してきたなかで、もっとも過激な作品です。一見するとストック(純正)状態のカムリが本格的なレースカーに変身する様子は、五感を揺さぶります。

 モータースポーツ・テクニカル・センターのチャック・ウェイド氏と同チームは、このプロジェクトのビジョンを実現するという実に素晴らしい仕事をしました」

 これに対してウェイド氏は、「このカムリは、究極のスリーパーです。驚くべき要素を備えていますし、どんなクルマにも勝るポテンシャルを持っています」と語っています。

※ ※ ※

 なお2023年のSEMAショーは、10月31日から11月3日まで開催される予定で、今回もどのようなカスタムカーが展示されるか期待されます。

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