メリット多い「中古車」購入 未だに「事故歴」を隠す“悪徳業者”も? トラブル予防のために確認したいポイントは
初めてのクルマを購入するのに中古車を選ぶ人も多いかもしれません。様々な店舗で販売される中古車ですが、「悪徳業者」を避けるにはどういった方法があるのでしょうか。
中古車購入はメリット多い…が「ヤバイ業者」いまだにある?
クルマを購入する場合、新車であればメーカーの看板を背負った正規店で購入します。一方、中古車であればメーカー系の店舗や大手の中古車販売店、個人経営の販売店など、様々な場所での購入が可能です。
新年度に入ることで生活環境が変化し、初めてのクルマに中古車を選ぶ人も多いかもしれませんが、「クルマ選び」だけでなく「お店選び」も確実に行いたいものです。
中古車はローコストで、新車と比較して納期も早いことから、条件に合ったクルマが見つかればメリットも多いように思えます。しかし、いくら中古だとしてもクルマは決して安くはない買い物。選ぶクルマも、購入する販売店も極力失敗のない選択をしたいものです。
とはいえ、中古車を購入したことのないユーザーからすると、クルマも店も不安だらけ。なかには様々な要因から「中古はやめとけ」などというアドバイスをもらった人もいるかもしれません。
というのも、今では減りましたが中古車業者の中に「悪徳」と言っても過言ではない業者が存在することが原因かもしれません。
中古車は「誰かが持っていたクルマ」ですから、同じ車種でもそれぞれのクルマで様々なヒストリーがあります。
ひとりのオーナーが新車で買って愛情をこめて大切に乗られてきたものや、個性あふれるカスタムを施されたものなど、恵まれた経歴を持つクルマもあれば、大きな事故を経験したものや、冠水してしまったもの、メーターが故障し本来の走行距離とは違った数字を示しているクルマもあるでしょう。
このような商品の価値を下げる事柄を「瑕疵(かし)」といい、クルマを販売する際には必ず伝えなくてはならないものです。
しかし、ユーザーに対して十分な説明をしないまま販売されるケースが未だにあるのです。
かつては10数万km以上走行しているにも関わらず、低走行車のメーターを取り付けた「メーター改ざん」を行って摘発された業者も数多く存在。
近年では毎年のように水害が発生していますが、それによって水没してしまったクルマが複数の業者を経て修理が行われ、店頭に並ぶケースも珍しくはありません。
実際に、2020年に岐阜県の業者が水没車であることを隠して販売し、そのまま高飛びしてしまうというケースもありました。
これらは極端な例かもしれませんが、水没や事故歴、メーター改ざん歴などは必ず説明しなければならない義務があります。
一方、よくあるケースとして修復歴には該当しないものの、クルマの価値を下げる軽度な事故によるボディパネルの交換やボディのキズが修理された板金塗装歴を説明されず、購入後に整備工場で指摘を受けたり、売却時に買取査定を受けて初めて知ることも少なくありません。
クルマ買取店の査定スタッフは以下のように話します。
「買取査定時にクルマをチェックすると、お客さまが無事故で買ったと言っていても、よく見ると事故車であるケースはよくあります。
当社では、公平を期すために第三者機関にも車体検査を依頼しており、そこでも事故車と判断されれば買取額を減額せざるを得ないのですが、検査結果を説明すると、『無事故で買ったのに』などと、購入時に知らされてなかったというお客さまは意外にも多いです」
事故車や水没車だと見て分かるような状態で売らないのでは?。結局は素人では判断付かないでしょう。
錆についても、海に近い場所で使われていた車は彼方此方が錆びますよ。