メリット多い「中古車」購入 未だに「事故歴」を隠す“悪徳業者”も? トラブル予防のために確認したいポイントは
「悪徳業者」いまだにあり! どこを確認すればいい?
中古車の「瑕疵」について、十分な説明をしない業者が未だに存在するようです。
では、このような業者を避けるためにはどのような点に注意すべきなのでしょうか。
気に入った中古車があれば、実際に見に行ってスタッフと話したり、あるいは電話などでやり取りをします。
そこでまずは自身の目でクルマを細かくチェックすること、それが難しいようであれば販売店スタッフに板金塗装歴などの瑕疵を確認することが大切です。
中古車販売店は仕入れ時に、グレードや装備などのセールスポイントだけでなく、不具合やボディの損傷など、それぞれの中古車の瑕疵について確認しているはずです。
なぜならば、販売店の仕入れ時には通称「業者オークション」と呼ばれる販売店しか出入りできない市場があり、取引されるクルマのほとんどが一度車両検査を受けているからです。
なお、板金塗装歴や水没歴は、ボディパネル表面・裏面の状態や取付部のサビなどによって判断をすることができます。
特に説明されないのにも関わらず、明らかに色があっていない、年式や走行距離の割にサビが多い、一部だけ異常にサビているなどは要注意です。
また、ボディの状態だけでなく、オイル漏れやにじみ、エンジンや足回りパーツからの異音、トランスミッションの変速ショックなどの不具合点も重要なポイントです。
一方で、クルマの知識がなければそのようなポイントを見つけるのは難しいでしょう。そんな時は第三者機関の認定検査を受けたクルマを選ぶことをおすすめします。
近年では、中古車サイトの運営会社などが販売店と異なる公正な機関の検査を設けているケースがあり、これらの検査は1台1台検査員がくまなくチェックする有料検査が多く、厳格な検査となっています。
実はこの検査は店としてはあまりやりたがらない傾向にあるようです。中古車販売店の元スタッフは車両検査について以下のように話します。
「オークション会場の検査は比較的緩く、無事故車として買ってきたクルマを第三者機関で検査すると瑕疵のある事故車だと発覚しまうことは時々あります。
そのため、わざわざお金を払ってまで商品の価値を落としてしまうリスクをはらむ検査を入れたがらないのです」
むしろ、購入意思のあるユーザーにとってもマイナス点で、店からも不都合となる検査データを積極的に開示したり、板金塗装歴などをしっかりと伝えてくれる業者は良心的だと言えますが、なにも指摘がない場合は質問してみると良いかもしれません。
※ ※ ※
なお、業者オークションではいわゆる「前オーナー」の情報は共有されません。
やはりどんなオーナーが乗っていたかという情報は気になるものですが、販売店が直接下取りをしたり、買取したものではなければ推察するしかありません。
そこで、整備手帳やメンテナンスノートなどの記録簿が残っていれば、少なくとも車検や点検でどのような整備や手入れをされてきたかを確認が可能です。
かつてはメーター改ざんを行う業者が、日付や走行距離が記載された記録簿を全て破棄して販売するということもしばしば行われました。
記録簿が十分残っている中古車を選ぶこともトラブルを避ける方法のひとつです。
事故車や水没車だと見て分かるような状態で売らないのでは?。結局は素人では判断付かないでしょう。
錆についても、海に近い場所で使われていた車は彼方此方が錆びますよ。