トヨタだけが唯一「新車販売」 タフデザインの「ピックアップ」 乗って分かった魅力とは
海外で人気の「ピックアップトラック」ですが、現在日本で新車購入できるのはトヨタ「ハイラックス」のみという状況です。ピックアップトラックにはどのような魅力があるのでしょうか。
ピックアップトラックは荷台の使い勝手がバツグン
北米や東南アジアなどでは「ピックアップトラック」の人気が高く、さまざまなモデルが販売されています。
一方、日本国内では、かつては日産や三菱などもピックアップトラックを販売していたものの現在は撤退。2023年3月時点で、新車として販売されているのはトヨタ「ハイラックス」のみという状況です。
しかし最近はファッションのひとつとしてハイラックスに乗る若者も増えているといいます。ピックアップトラックはどのようなところが魅力なのでしょうか。
ピックアップトラックというと、「アウトドアアクティビティに適した車両」や「商用車のイメージ」のほか、「環境性能が悪い」といった話を聞くことがあります。
筆者(藤本敬太)は実際にピックアップトラックを6年ほど所有していましたが、乗用車では味わえない美点が存在していました。一体どのようなところが魅力なのでしょうか。
ピックアップトラックは荷物を運搬するために設計された車両であり、さまざまな目的で活躍できるクルマになります。
筆者がハイラックス(スポーツピックアップ ダブルキャブ/2.7リッターガソリン)を所有していた時、趣味のサーフィンに大活躍してくれました。
サーフィンでは浜辺で大量の砂が付着しますし、冬はフルウェットスーツなどを着用して海に入るので、車内にはたくさんの砂が入り込み、マットのすき間にまで砂が入って除去が出来ない状況でした。
しかし、キャビンと荷台が分かれているピックアップトラックを所有してからは、サーフボードやウエットスーツなどを荷台に直接積み込むことが可能になり、使用後の道具の清掃も荷台の上でおこなうことができました。
ピックアップトラックは外国人サーファー(おもに男性)からも人気が高く、「Cool car」「Stylish car」などと声をかけられることもしばしばあったほどです。
ほかにも、バーベキューなどをやったときはゴミの処理が問題になりますが、ピックアップトラックなら車内と荷室空間が完全に分離しているので、臭いなどが車内に侵入することが一切なく、持ち帰って処理することができました。
そして何より、ピックアップトラックはクルマとしての性能も素晴らしく、大型のエンジンや高いトルク、そして大きな荷台を備えていることから、普通の乗用車よりも頑丈で力強く、重い荷物を運ぶことができます。
また、4輪駆動やデュアルリアタイヤなど、オフロードでの走行や運搬能力の向上に必要な機能を備えているモデルもあります。
ナンバープレートは「1」または「4」の貨物車扱いになりますので、年間の自動車税も1万6000円と格安。ただし、車検を毎年受ける必要があります。
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