トヨタだけが唯一「新車販売」 タフデザインの「ピックアップ」 乗って分かった魅力とは
頑丈なピックアップトラックのボディは事故時にどうなる?
ピックアップトラックは、頑丈なラダーフレームを使用した強固なボディを持っていることもメリットのひとつとされています。
筆者はハイラックス スポーツピックアップに乗っていたときに、相手側の不注意で事故に遭遇したことがあります。発進直後の国産コンパクトカーが左フロント側にぶつかってきたのですが、このときコンパクトカーは右フロントからタイヤハウスまでひどく損傷してしまいました。
一方、ハイラックスは相手車種のボディ塗装がフロントフレームに付着して少しヘコむ程度。ヘッドライトなどの破損もなくエアバック作動もありませんでした(コンパクトカーはエアバッグが展開)。
乗用車はモノコックボディでフレームとボディが一体となっていて強度を出します。そのため衝突時などはボディが凹むことで衝撃を吸収しているのですが、ピックアップトラックやトヨタ「ランドクルーザー」などの本格四駆が採用する「ラダーフレーム」は、フレームが外部からの衝撃を分散するため、耐久性が高く、過酷な環境下でも使用することが可能です。
事故時は、コンパクトカーは自走できないほどの損傷を負い、レッカー車が出動する事態になりましたが、ピックアップトラックは事故後も異常などはなく自走可能。いかに強固なボディを有しているかが分かると思います。
そんなピックアップトラックですが、街乗りや買い物などで使用するときは不便なこともあります。
車両の後端は荷台部分になることから、バック駐車をするときに後方が良く見えません。しかも、構造上車体後方が軽いことから、前方よりも後方が上がった状態で後退するため後方視認性はますます悪化します。
くわえて、全長5mを超える巨大なボディでは駐車スペースを確保するのにも苦労するほか、取り回しや対向車とのすれ違いで気を使うこともありました。
また、整備する時などは、プロペラシャフトのジョイント部分やリーフスプリングとボディの干渉部分の各所ニップルを介してグリスアップなどが必要になります。少し手間と時間がかかるという点も、ピックアップトラックのデメリットといえそうです。
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ピックアップトラックは無骨なデザインがカッコ良く、頑丈なボディで安全性が高いところが魅力でしょう。
ワイルドな見た目から男性から支持されることも多いのですが、もちろん女性が乗っても非常にサマになるクルマです。
昨今主流の「エコカー」とは異なりますが、ピックアップトラックにはクルマとして唯一無二の価値があるのではないでしょうか。
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