ついにスーパー耐久2023、開幕! GR86&BRZの戦いも2年目に! 鈴鹿はどんな結果となったのか

「ENEOS スーパー耐久シリーズ2023 Powered by Hankook 第1戦 SUZUKA S耐」が鈴鹿サーキットで開催されました。2022年シリーズから「いっしょにいいクルマつくろう!」というガチンコ勝負に挑むGR86 CNF conceptとBRZ CNF Conceptはどうだったのでしょうか。

カーボンニュートラル燃料を使って挑む! 2年目開幕戦はどうなった?

 2023年3月18日-19日に「ENEOS スーパー耐久シリーズ2023 Powered by Hankook 第1戦 SUZUKA S耐」が鈴鹿サーキットで開催されました。
 
 カーボンニュートラル燃料を使って挑むそれぞれのマシンはどのような結果を迎えたのでしょうか。

「28号車 ORC ROOKIE GR86 CNF concept」と「61号車 Team SDA Engineering BRZ CNF Concept」は2023年シリーズも「いっしょにいいクルマつくろう!」を継続!
「28号車 ORC ROOKIE GR86 CNF concept」と「61号車 Team SDA Engineering BRZ CNF Concept」は2023年シリーズも「いっしょにいいクルマつくろう!」を継続!

 開発を目的としたマシンが参戦する「ST-Qクラス」には、2022年から引き続きORC ROOKIE Racing、Team SDA Engineering、MAZDA SPIRIT RACINGというトヨタ、スバル、マツダが姿を見せました。

 この3台はカーボンニュートラル燃料を用いたマシンとなり、2022年からORC ROOKIE RacingとTeam SDA Engineeringがバイオマス由来の合成燃料(カーボンニュートラル燃料)を使った「GR86」と「SUBARU BRZ」で参戦しています。

 その取り組みは、2023年シリーズでも継続され、「28号車 ORC ROOKIE GR86 CNF concept」と「61号車 Team SDA Engineering BRZ CNF Concept」として挑み続けています。

 またマツダは、2022年シリーズの途中まで次世代バイオディーゼル燃料を用いた「MAZDA SPIRIT RACING Bio concept DEMIO」で参戦。最終戦からは「MAZDA SPIRIT RACING MAZDA3 Bio concept」に変更し、2023年シリーズも継続して参戦しています。

 さらにマツダは2023年夏以降にST-Qクラスに「MAZDA ROADSTER」で参戦し、トヨタ・スバルと共にガソリン代替のカーボンニュートラル燃料の実証実験にチャレンジすることを明かしています。

「28号車 ORC ROOKIE GR86 CNF concept」
「28号車 ORC ROOKIE GR86 CNF concept」

 そして迎えた2023年シリーズの開幕戦となる鈴鹿。2022年から「いっしょにいいクルマつくろう!」というガチンコ勝負に挑むGR86 CNF conceptや、BRZ CNF Conceptはどうだったのでしょうか。

 GR86 CNF conceptのドライバーは、加藤恵三選手、佐々木栄輔選手、大嶋和也選手、豊田大輔選手が参戦。

 BRZ CNF Conceptは、井口卓人選手、山内英輝選手、廣田光一選手、伊藤和広選手がドライバーとして参戦しました。

 なお、トヨタの社員ドライバーとなる加藤恵三選手と佐々木栄輔選手や、スバルの社員ドライバーとなる伊藤和広選手は2023年シリーズからマシンのハンドルを握り、両チームとも次期モデルを見据えた開発や、量産モデルへのフィードバックといったテーマを持って参加しています。

 また、両チームともにマシンは2022年シリーズに参戦していた個体となり、2023年シリーズの開幕に向けて大きな変更をせず各所のセッティングをメインに仕上げてきたといいます。

 3月18日に行われたST-Qクラスの予選では、昼頃から雨となり初めて鈴鹿を走る加藤恵三選手、佐々木栄輔選手や伊藤和広選手は緊張の様子でした。

 そうしたなかで、GR86 CNF conceptのAドライバーとなる加藤恵三選手が2分19秒706、Bドライバーの大嶋和也選手が2分17秒968となり、合計4分37秒674を記録しトップに。

 対してBRZ CNF ConceptのAドライバーとなる廣田光一選手が2分21秒051、Bドライバーの山内英輝選手が2分18秒536となり、合計4分39秒587を記録し、ST-Qクラスとして3番手となっています。

「61号車 Team SDA Engineering BRZ CNF Concept」
「61号車 Team SDA Engineering BRZ CNF Concept」

 そして、決勝となる3月19日は前日の雨模様から青空広がる天気に。11時45分から5時間耐久レースが始まり、各クラス共に開幕戦ということで気合十分でした。

 決勝レースは、度々FCY(フルコースイエロー)となるものの順調に周回を重ねていきます。

 そうしたなかで、16時過ぎ頃にST-5に参戦するマシン同士によるクラッシュでFCYからの赤旗中止となり、2023年シリーズの開幕戦は幕を閉じました。

 GR86 CNF conceptとBRZ CNF Conceptの結果は、共に93周を走り終えた状態で終了。

 順位はBRZ CNF ConceptがAドライバー廣田光一選手、Bドライバー山内英輝選手、Cドライバー井口卓人選手が走りきり、Dドライバー伊藤和広選手が走れずという状況ながら合計タイム4時間14分08秒945でクラス優勝。

 一方のGR86 CNF conceptは、Aドライバー加藤恵三選手、Bドライバー大嶋和也選手、Cドライバー豊田大輔選手、Dドライバー佐々木栄輔選手の全員が走り、合計タイム4時間15分27秒018でクラス2位という結果になりました。

※ ※ ※

 2023年シリーズ第2戦となる「第2戦 富士SUPER TEC 24時間レース(富士スピードウェイ)」は5月26日から28日に開催されます。

 2年目となったGR86 CNF conceptとBRZ CNF Conceptが24時間レースでどのような戦いを繰り広げるのか、そしてどんなドラマが待っているのか、注目です。

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