「液体水素カローラ」の挑戦始まる! カーボンニュートラルに向けた選択肢の拡充へ 富士24時間レースで実践投入を目指す
水素エンジンカローラは液体水素を搭載することで何が変わるのか?
水素エンジンカローラは、燃料が気体水素から液体水素に変わることに伴い、車両の燃料供給装置を液体水素向けに変更しています。
エンジン自体は、気体水素を搭載していた時と同様のものを使用する予定です。
気体水素には、液体水素と比較してシステム構成がシンプルというメリットがあります。
気体水素と液体水素には、それぞれ異なるメリットや課題があり、特性を生かした使い方をしていくため、今後も継続して気体水素と液体水素の両方の開発に力を入れ、燃料の選択肢を広げていくとしています。
そうした特性もあり、液体水素に燃料を変更することで体積当たりのエネルギー密度が上がるため、富士24時間レースに向けて満充填からの航続距離は約2倍とし、充填時間はこれまでと同じ約1分半を目標に開発を進めていくといいます。
そして、年間シリーズを通じて、エンジン性能・航続距離・充填時間をさらに改善していく予定です。
一方で、液体水素には、充填や貯蔵の際に-253度より低い温度に保つ必要があります。
低温環境下で機能する燃料ポンプ技術を「いかに開発するか」、「タンクから自然に気化していく水素にどう対応するか」、「車載用液体水素タンクの法規をどのように作り上げていくか」などの課題もあります。
そうした背景からも前述のように「つくる」「はこぶ」「つかう」それぞれの仲間と連携して、課題の克服に取り組んでいくとしています。
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今後もトヨタは「マルチパスウェイ」の考え方を軸に、引き続き仲間とともに選択肢を広げる取り組みを進めるとしています。
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