日産が「送迎バスの幼児置き去り」防止に動いた! 警報を発する「置き去り防止装置」を発表! 悲惨な事故を減少へ
幼稚園などの送迎バス内に幼児が取り残されるという事例が跡を絶たず、痛ましい死亡事故も発生しています。そうした中で日産は同社の「シビリアン」「キャラバン」用となる「車内置き去り防止支援システム」を発売しました。どのような機能で置き去りを防止するのでしょうか。
「2重の策」で置き去りを防ぐ!
2023年3月17日、日産は送迎時などの幼児の車内置き去り防止をサポートする、後付けタイプの「車内置き去り防止支援システム」を同年6月より発売し、マイクロバス「シビリアン」と「キャラバン」向けに設置を開始すると発表しました。
近年報道されているように、幼稚園などの送迎バス内に幼児が取り残され死亡するという痛ましい事故が、2021年と2022年の夏に立て続けて発生しました。その後も、命に別状はなくとも置き去りが発生したという事例の報告は跡を絶たず、幼児の車内置き去りは社会問題となっています。
日産はこの社会課題の解決と安全な社会の実現のため、今回の「車内置き去り防止支援システム」を発表しました。
この「車内置き去り防止支援システム」は「降車時確認式」の装置(スイッチ)で、車両のエンジン停止後に音声案内によって運転者や乗務員へ車内に残った人員の確認をうながします。それでも確認が実施されずにスイッチが押されなかった場合には、車外へ警報を発することで、車内に置き去りにされた人員がいる可能性を周囲に知らせます。
また、万が一車内に取り残された幼児などがいた際には、幼児自らが車内のスイッチを押すことでも車外へ警報を発し、助けを求めることも可能です。
この対策装置の対象車種は「シビリアン(幼児通園専用車)年式 2003年4月~」、「キャラバン(幼児通園専用車)年式 2005年4月~」となっており、車両への取り付けは各販売会社にて行われます。
価格は取り付け工賃を含めて補助金の範囲内となる、17万5000円以内を予定しているということです。
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日産は今後も社会課題に取り組み、安全な社会の実現のため車両技術の開発に取り組んでいくと発表しています。
音声で注意を促す → それすら無視されたら?
置き去りにされた子がボタンを押す → 子供が寝ててそのまま熱中症で動けなかったら?
置き去りの原因がヒューマンエラーである限り、人間の確認を介さない検知、通知の機能が必要かと。