2029年登場! 全長6m超え&6輪仕様の「ランクル」!? 超巨大ボディの“月面”仕様! トヨタ「ルナクルーザー」と「ランドクルーザー」の意外な共通点とは

トヨタが企画するルナクルーザーは、トヨタとJAXA(宇宙航空研究開発機構)が共同開発する月面探査機。このクルマには、地上を走る「ランドクルーザー」と意外な共通点があるといいます。

月面のランドクルーザー「ルナクルーザー」

 2023年3月14日、トヨタが運営するユーチューブチャンネル「ランクルちゃんねる」で「2029年完成予定のルナクルーザーが目指す世界観とは?」という動画が公開されました。

「ルナクルーザー」とは、トヨタとJAXA(宇宙航空研究開発機構)が共同開発する月面探査機ですが、トヨタの本格4WD 「ランドクルーザー」とも意外な共通点があるようです。

まさに月面のランドクルザー? 2029年に向け開発中の「ルナクルーザー」
まさに月面のランドクルザー? 2029年に向け開発中の「ルナクルーザー」

 2019年にトヨタは、JAXAと国際宇宙探査ミッションでの協業の可能性を検討していくことについて合意しており、その第一弾として、これまで共同で検討を進めてきた燃料電池車技術を用いた、月面での有人探査活動に必要なモビリティ「有人与圧ローバ」について、さらに検討を協力して加速するとしていました。

 ここで登場した有人与圧ローバの愛称こそが「ルナクルーザー」です。

 そのボディサイズは、全長6000mm×全幅5200mm×全幅3800mmと、マイクロバス約2台分程の巨大さ。

 車内は、2名滞在の可能(緊急時は4名滞在可能)となっており、居住空間の広さは13平方メートルと、実に4畳半のワンルーム程度あり、地球を走るクルマとは一線を画す存在です。

 具体的なパワートレインについては語られていませんが、重力が地球の6分の1、温度はマイナス170~120℃などといった、月面の非常に厳しい環境を1万km以上のはしれるようにするとされており、水素燃料を用いた燃料電池車(FCV)となる予定のようです。

 また、クルーが確実に安全に移動できるための走破性能と、自動運転技術の搭載も想定しているとのことです。

 そんなルナクルーザーのエクステリアは、大きな箱に巨大な6輪のタイヤを取り付けたようなデザインですが、そのフロントフェイスは、トヨタ「FJクルーザー」や初代「ランドクルーザー」にも通ずる丸目ヘッドライトが特徴的です。

 前述の「2029年完成予定のルナクルーザーが目指す世界観とは?」という動画では、エクステリアだけでなく、意外なランドクルーザーとルナクルーザーの共通点について語られていました。

 動画でルナクルーザーについて語っているのは、トヨタでランドクルーザー300系のプラットフォームを手掛けた片岡史憲氏。

 片岡氏によれば、ランドクルーザー300を開発するときに用いた「他社では実現不可能な領域で地球規模の幸せを想像し続けること」というコンセプトを、ルナクルーザーでも同様に用いているといいます。

 また、“クルーザー”という命名には、「必ず生きて帰ってくる」という意味が込められており、このフィロソフィーも共通とのことです。

 さらに、片岡氏は、ルナクルーザーはトヨタの過去・未来・現在が凝縮されているプロジェクトだと語っており、「ルナクルーザーでやったことが通常のランドクルーザーにもフィードバックできるかもしれない」と続けています。

 ルナクルーザーの自動運転は、月面の地図がないため、そこを乗り越えるべきか避けるべきかなど、自ら走れる道を探しながら走るといいます。

 動画では、このようなシステムが応用され、地球上のランドクルーザーが災害エリアなどでの無人運行が可能となれば、誰でもそのような危険な場所から帰ってくる「究極のランドクルーザー」につながると説明しています。

※ ※ ※

 片岡氏は最後に「このルナクルーザーをちゃんと作れないと、日本人の宇宙飛行士を月に飛ばしてくれない。宇宙飛行士が生きて帰って来れないというのはあってはならないことだからこそ、ランクルの魂というか、ルナクルーザー開発メンバーもそこを大事に考えている」とまとめています。

 フィロソフィーやコンセプトに共通点を持つルナクルーザーとランドクルーザー。

 もはや月面のランクルと言っても過言ではない2029年完成予定のルナクルーザーが実際どのような姿で登場し、しっかりその役割を果たすことができるのか、続報に注目です。

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