新車で買えるの!? 超絶“レトロ顔”の三菱「コルトL300」40年以上もナゼ存在!? 尼市場で愛され続ける理由とは
東南アジアを始めとするアジア諸国では、旧い車体を改良して未だに新車として販売しているモデルがあるようですが、日本では2代目「デリカトラック」として展開されていたクルマが、現在でもインドネシアでは販売されているようです。
インドネシア市場では「2代目デリカトラック」が販売されている?
2023年2月23日、スズキのインド法人「マルチ・スズキ」は、同社の展開するミニバン「イーコ」が、2010年の登場以来、累計販売台数1000万台を突破したと発表しており、現地での人気ぶりがうかがえます。
イーコは現行販売されているとは思えないくらいクラシカルなデザインですが、東南アジアを始めとするアジア諸国では、旧い車体を改良して未だに新車として販売しているモデルがいくつかあります。
そんなモデルのうちの1つが、インドネシアで現在も販売される三菱「コルトL300」です。
コルトL300は、1980年代前半から、インドネシアで展開されている小型トラック。国内では、2代目「デリカ トラック」として知られるクルマで、日本では1980年代後半には、3代目へとフルモデルチェンジしています。
そんなコルトL300は、現地で市場シェア63%を誇る人気のトラックだといい、2022年6月28日には、改良モデルとなる新型「コルトL300」が登場しています。
新型コルトL300のボディサイズは、全長4370mm×全幅1700mm×全高1985mm(フラットデッキ仕様)と、国内で販売されている車両でいえばトヨタ「タウンエーストラック」程のサイズ感。
エクステリアは、直線が多用された現行車とは思えないほどクラシカルなデザインのままですが、フロントグリルのクローム加飾面積を大型化したほか、バンパーのデザインも変更され、リフレッシュされました。一方、ボディカラーはブラックのみしか選べません。
インテリアでも、どこか懐かしさを感じるシンプルなデザインですが、スピードメーターやドアハンドル、スピーカーの位置などに変更が加えられています。また、キャブポジションが100mm高められたことで、運転視界が改善されています。
荷台長は、200mm長くなり2630mmを確保。これにより積載能力も向上するほか、ユーザー自身のカスタマイズを想定した荷台を備えない仕様も設定されます。
新たに搭載されるエンジンは、最高出力99.25ps・最大トルク200Nmを発揮する2.3リッター直列4気筒直噴ディーゼルターボエンジン(4N14型)で、自動車排ガス規制「ユーロ4」にも対応します。
新型コルトL300の価格は、2億1715万ルピア(約189万円)からです。
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現地で40年以上も展開されていたことになるコルトL300。
三菱のインドネシア法人によれば、優れた耐久性のほか、優れた整備性の良さも同車の美点で、インドネシア全土に300以上の整備拠点があるほか、3500以上の補修部品ネットワークを展開しており、日々、安心してクルマを活用することが可能とのこと。
アジア市場では必ずしも全く新しいクルマへと進化するのではなく、信頼性や整備性の観点から、変化の少ないクルマも求められるのかもしれません。
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