全長4m級のトヨタ車? アンダー100万円以下の斬新顔「タンダー」を発見… パクリ中国車とは
かつて中国ではパクリ車と呼ばれる他メーカーのデザインに寄せたモデルがいくつか存在しました。そうしたなかで新たにトヨタ「タンドラ」のデザインに似ているモデルが発見されました。
タンドラ風小型トラック? 中国製「タンダー」とは一体何者か
トヨタが北米向けに専用で展開しているピックアップトラックが「タンドラ」です。
一方中国では、とある自動車販売サイトがオリジナルで制作したタンドラのようなピックアップトラックが話題となりました。どのようなピックアップトラックなのでしょうか。
北京市朝陽区に本拠地を置く「Sino Vehicle Hub」は、中国製の乗用車やトラック、バスなどを海外向けに販売するECサイトです。
アルジェリアやタイ、エジプト、カンボジア、パキスタン、フィリピン、ロシアなどの、中国製であっても比較的登録が容易な国・地域への輸出販売を手掛けています。
また、完成車だけでなくエンジンやトランスミッション、ステアリング、灯火類などの単体部品も販売を行なっているウェブサイトとなっています。
そんなSino Vehicle Hubが自社で手がけたと主張する車種があります。
車体の形状は4ドアのキャビンにベッド部分が付随する4ドアピックアップトラックとなりますが、その前後デザインはトヨタが北米向けに販売する「タンドラ」とそっくりです。
また後部には「TUNDAR」の文字が確認でき、これが車名であると推測されます。
本家の「タンドラ」は「TUNDRA」なので、デザインだけでなく車名もコピーしていることがわかります。
トヨタのタンドラは1998年に販売を終えた北米向けピックアップトラック「T100」の後継モデルとして、1999年に登場しました。
北米市場では「フォード」「ゼネラルモーターズ」「クライスラー」の「ビッグ3」が手がけるピックアップ車種が絶対王者として君臨しており、そこに日本メーカーが入り込む隙はありませんでした。
初代モデルはその「ビッグ3」と真っ向から対立するのを避けるためにあえてボディサイズと排気量を小さくして投入されましたが、案の定、販売は芳しくありませんでした。
その反省を活かし、2007年に登場した2代目モデルからはエンジンもボディも拡大するだけでなく、テキサスに建設した新工場で生産を始めるなど、アメリカの購買層へ向けた積極的なアピールを展開します。
2012年には、NASAが開発したスペースシャトル「エンデバー」をロサンゼルス国際空港からカリフォルニア化学センターへ移動させる際の牽引車両としても大活躍しました。
本来の牽引能力の約30倍もの重い物体を牽引する日本製ピックアップトラックの様子は多くのアメリカ人のハートを掴みました。
こうしたことから、北米特有の需要を汲み取りながら進化を遂げ、現在では3代目モデルが販売されています。
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