寒い冬に酷使したクルマは疲れぎみ… 春先にチェックしておきたい5つの点検項目とは
タイヤ交換時に溝やヒビなどをチェック
次に足回りです。冬のあいだに活躍したスタッドレスタイヤから、そろそろノーマルタイヤに履き替えるタイミングでもあります(凍結や積雪することがある地域ではもう少し履き続けても良いでしょう)。
タイヤは一度交換してしまうとチェックがしにくいものです。H整備士は、ノーマルタイヤに履き替える前に、タイヤの状態をしっかりチェックしてほしいといいます。
「トレッド(接地面)の溝の減り具合、サイドウォールやショルダー部分のヒビ、また装着するとなかなか見られない内側部分を装着する前にチェックすると良いでしょう。
また、タイヤを履き替えたときは、必ず空気圧のチェックをしましょう。これからの季節はどんどん路面温度も上がってきます。空気圧不足のままだとタイヤがたわみ、パンクやバーストなどトラブルを引き起こす危険性もあります。
溝の深さやタイヤの硬化具合を確認しつつ、必ず適正な空気圧を保つようにしてください」
なお、外したスタッドレスタイヤを自宅で保管するときは、平積みにして、気温が上がりにくい暗所などで保管するのが良いそうです。
ほかにも、春に向けてチェックしておくべきポイントはあるのでしょうか。
「外気温が低い状態で使われていたワイパーは、ゴム部分が硬化したり傷んでいる可能性があります。
ワイパーは雨の日の視界を確保するうえで重要なパーツですから、痛みがないか、作動時にビビりが出ないかなどをチェックしてみてください」(H整備士)
「合わせてチェックしておきたいのがウォッシャー液です。フロントウインドウの汚れがひどい場合などはウインドウォッシャーを使いますが、ウォッシャー液の補充を忘れがちで、いざ使うときに出てこないということもあります。
春先は小さい虫なども増えてきますし、鳥の行動も活発になってフンを落とされることも増えると思われますので、強力な洗浄効果と撥水効果が期待できるウォッシャー液などに交換するのも良いと思います」(H整備士)
花粉が飛散する春先は、エアコンのフィルターのチェックもしておきたいところです。エアコンフィルターを交換するなら、花粉のシーズン前と後とどちらが適切なのでしょうか。
「花粉シーズンの前に交換するか、それとも終わってから交換するか判断は難しいものですが、花粉症は熱っぽくなったり集中力が続かなくなるなど運転に支障をきたすおそれがあるので、できれば事前にフィルターを交換して、キレイな状態にしておくことをおすすめします」(H整備士)
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今回のチェックポイントは、春先だけでなく、実は年間を通じて気にしたいポイントでもあります。
バッテリーやエンジンオイル、タイヤの空気圧など、定期的にチェックして、クルマの状態を常に良好に保ちましょう。
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