クルマの「花粉対策」カーエアコンは「外気導入」が良いってホント? 花粉を車内に侵入させない方法とは
ボディに付着した花粉に効果的なアイテムは?
駐車中にクルマ全体に付着した花粉への対策も必要です。本来は全部水で洗い流したいところですが、毎回洗車するわけにもいきません。
「コンプレッサーなど空気で飛ばすと逆に花粉を舞い上げてしまうのでおすすめできません。
またボディ用のウェットシートなどは花粉やホコリと一緒にボディを撫でるようなもので、意外に細かい傷が付きやすいですし、拭きムラもあります。
そうなると、昔ながらの『毛ばたき』がもっとも手軽かつ効果的に花粉を取り除ける手段といえそうです」(I整備士)

ハイヤーやタクシーの運転手が使っている毛ばたきは、ボディ表面のホコリを上手に落としてくれるアイテム。最近はマイクロファイバーを使用しているものもあり、短時間かつ効率的にボディ表面の花粉を落とすことができそうです。
「花粉対策で忘れがちなのがワイパーです。ゴム部分にはけっこう花粉が蓄積していることがあります。
走行前にウェットクロスなどで花粉を取り除いてあげるだけで、ワイパーゴムの傷みかたも変わってくると思います」(I整備士)
そして、乗員が車内に花粉を持ち込まないようにするかということも重要です。乗員の服や髪、肌などに付着した花粉を、クルマに乗り込む前に落としておく必要があるということです。
「花粉を室内に持ち込まないように帰宅時に玄関先でパタパタと服を払う人もいると思いますが、クルマも同じように、外である程度花粉を払ってから乗り込むのが効果的です」(I整備士)
また、クリーニング店のスタッフに聞いてみたところ、生地を傷めないように、上着などは脱いで遠心力や重力を使って花粉を払うのが良いそうです。
「パンツやスカートなどは、“コロコロ”などと呼ばれる粘着テープを使うと、けっこう取れます。
生地によっては手で払うことで布地を傷めてしまうこともありますし、手の油分で花粉が余計に付着してしまうこともあります。
できれば静電気防止用ブラシなども使って花粉を落とすのがベストです」
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花粉症を抑える市販薬の多くは「抗ヒスタミン薬」であり、判断力が鈍ったり眠くなるという副作用が現れることもあるため、服用したあとはクルマの運転を控えたほうが良いでしょう。
2月、3月にかけて飛散しはじめるスギ花粉やヒノキ花粉は、6月くらいまで飛散が続くといわれていますが、事前にできる限り対策をして快適なドライブを楽しみましょう。
Writer: くるまのニュースライター 金田ケイスケ
2000年代から新車専門誌・輸入車専門誌編集部を経て独立。専門誌のみならずファッション誌や一般誌、WEB媒体にも寄稿。
中古車専門誌時代の人脈から、車両ごとの人気動向やメンテナンス情報まで幅広く網羅。また現在ではクルマに限らずバイクやエンタメまで幅広いジャンルで活躍中。















