わ、便利すぎっ! どこでも「就寝」できる純正「車中泊仕様」! トヨタ・ホンダ・日産の「寝られる」クルマ 3選

「車中泊」の旅が静かなブームを迎えています。これを受けトヨタ・ホンダ・日産各社も、純正ベッドなどの装備を充実させています。今回はメーカー純正「車中泊カー」3選を届けます。

「キャンピングカー」より手軽な「車中泊カー」とは

 自由な旅のスタイルとして「車中泊」に注目が集まり、本格的なキャンピングカーを求めるユーザーも着実に数を増えているといいます。
 
 そんな中、各自動車メーカーもニーズを察知し、いち早く手軽な純正ベッドなどを備えたモデルをラインナップしています。日常用途も自在にこなせてお得なメーカー純正の車中泊仕様車 3モデルを紹介します。

いつもの「ミニバン」でも車中泊! この手軽さが魅力なんです[写真は日産 新型「セレナ マルチベッド」]
いつもの「ミニバン」でも車中泊! この手軽さが魅力なんです[写真は日産 新型「セレナ マルチベッド」]

●好評につき新型でも続投の「ベッド」仕様! 日産「セレナ マルチベッド」

 1991年の初代モデルから一貫して「家族のためのミニバン」というコンセプトで進化を続けてきた日産「セレナ」。

 2022年11月28日にフルモデルチェンジし、6代目となりました。

 新型セレナでは、広大な室内空間という伝統はそのままに、ミニバン世界初採用の先進運転支援システム「プロパイロット2.0」や、新開発の第2世代「e-POWER」(ハイブリッド)などの最先端技術も搭載し、その魅力を高めています。

 そんなセレナではいち早く車中泊需要に着目。先代(5代目)に、純正車中泊仕様車「セレナ マルチベッド」が2020年2月追加されました。

 サードシートを廃した5人乗り仕様(e-POWERは4人乗り)に収納式のベッドを備え、広い室内をフルに活用することができます。

 手がけたのは、日産のカスタマイズカーや福祉車両などを製造し、豊富なノウハウを有するオーテックジャパン(2022年4月より「日産モータースポーツ & カスタマイズ」)です。

 シート地やベッドボードに防水素材を採用したほか、荷室の床面もロンリウム(硬質塩ビマット)張りとし、汚れをふき取りやすい設計とするなど、アウトドアユーザーのニーズに応えた仕様です。

 そして新型セレナにもこのマルチベッドが続投されました。

 新型ではe-POWERモデルも5人乗り仕様となったほか、4層構造のベッドの厚みも増したことで寝心地も向上しているといいます。

 ラインナップもワイドで、ガソリン/e-POWERの各「XV」「ハイウェイスターV」に加え、カスタムモデル「AUTECH(オーテック)」(キャプテンシート仕様のためこのモデルのみ4人乗り)も設定されています。

●コンパクトSUVでも「寝られる」!? トヨタ「カローラクロス」

 トヨタのSUV「カローラクロス」は、コンパクトクラスの中では比較的長い、4490mm弱の全長が特徴です。

 室内や荷室も十分に確保され、上位クラスにひけをとらない使い勝手を持ちます。

 ひとクラス上で車体も大きい高級SUV「ハリアー」(全長4740mm)の荷室容量が、5名乗車時で約409リットルを確保しますが、カローラクロスの定員5名乗車時での荷室容量は、約473リットルから407リットルを確保。

 カローラクロスの実用性の高さが数値の上でもわかります。

 ただし荷室床面の低さでその容量を稼いでいる面もあり、後席を倒してもフラットな床面にはならないため、そのままでは荷室を「寝床」とすることは出来ません。

 そこでオススメなのが、床面がかさ上げされる純正オプション「ラゲージアクティブボックス」。大人が寝転がれるほどの「寝床」が誕生したうえ、床下収納も確保できます。

 屋根のほぼ全面がガラスルーフとなるメーカーオプションの「パノラマルーフ」があれば、開放的な気分で車中泊が楽しめるでしょう。

 1.8リッターの2モーターハイブリッドと、1.8リッターガソリンエンジンが設定され、どちらも余裕ある走りが楽しめます。

●純正アクセサリーの品揃えが「最強」! ホンダ「フリード+(プラス)」

 ロングセラーモデルであるホンダのコンパクトミニバン「フリード」は、3列シート仕様に加え、荷室を重視した2列シート仕様「フリード+」(以下「フリードプラス」)がラインナップされています。

 フリードプラスは、単に3列目シートを取り外しただけの仕様ではありません。

 ボディ後半部分を造り直すほど手が込んだ設計が特徴で、荷室の床は下げられ地面ギリギリまで荷物が積めるほか、大きく開くテールゲートも専用設計となっています。

 2列目シートは、座面を引き上げて前倒しするダブルホールディング機構の専用設計。

 さらに背もたれと荷室の床面がフラットにつながるボードも用意され、大人2名が寝転がれる広大な「寝床」が確保されます。

 床面の下にも収納空間がたっぷりあるので、就寝時にいちいち荷物を移動する必要がないのも嬉しいところです。

 さらに凄いのは純正アクセサリーです。

 ホンダの関連会社、ホンダアクセスでは、長さ約180cm×幅約123cm×厚さ約3cmの本格的な専用ベッドマット「ラゲッジクッションマット」(2万2000円)を用意しています。

 大人2名、さらに小柄な幼児や児童1人くらいなら、川の字でしっかり就寝できそうです。

 車外の目線や光を遮断する「プライバシーシェード」(4万1800円)や、テールゲートと組み合わせることで立って着替えなどが可能な「テールゲートカーテン」(2万6400円)など、車中泊に必要なアイテムは純正アクセサリーに完備。

 買ってすぐに車中泊の旅が楽しめそうです。

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ホンダ「フリード+(プラス)」
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