“ほぼ新品”の訳あり中古車「未使用車」お得に買えるってマジ!? 購入時に注意すべきことはある?
「未使用車」のメリット・デメリットとは?
さまざまな事情がある未使用車ですが、必ずしもメリットばかりと言い切れないのが難しいところです。Y店長にそのメリット・デメリットを教えてもらいました。
まずメリットとして、以下のようなことがあります。
・ほぼ新車なのに、トータルで10%から20%安い
「やはり完成検査修了証が切れる前に在庫車として登録するだけあり、できる限り早く売りたいのがディーラーの本音です。そのため新車より10%から20%程度は安く購入できることが多いようです」
・すでにある現車の売買なので納期が早い
「新車の納期は通常で1~3か月程度、人気車種なら1年近く待つこともあり、契約・購入から納車までタイムラグが発生します。
その点未使用車はいま手元にある在庫車ですので、数日から数週間で納車が可能です。車検も付いているため、購入後すぐに乗れるのは大きなメリットでしょう」
・購入時期によっては税金の支払い手続きが不要
「すでに登録済の未使用車ですから、購入時期によってはディーラー側で重量税や自動車税(車種別割)なども納付済みがほとんどです。
ということは、時期によっては納入額を月割り計算した額のみで済むということ。未使用車の価格には登録費用などがコミコミのことが多いので、それもまたお得感があります」
一方で、現車優先ゆえのデメリットも多少あるようです。
・現車優先なのでグレードやカラー、装備関係は選択不可
「ナンバー登録されている未使用車はすでに完成型のため、自分の欲しいグレードや装備がついているとは言い切れません。
特にメーカーオプション品は後付けできないことから、じっくり検討する必要があります」
・ときには新車価格を超えるプレミア価格になることも
「トヨタ『ランドクルーザー』のように長期間の納車待ちや、モデル最終型の特別仕様車などが未使用車としてごく稀に出てくることもあります。ただそういった場合は、新車価格より高い価格設定になっていることが多いです。
手に入りにくい人気車が目の前にあると欲しくなりがちですが、どうしても早く欲しい場合を除いて、慌てて購入するよりじっくり待つほうが良いと思います」
・未使用車でも数年落ちの古い車両もある
「確かに走行距離はわずか数十kmかもしれませんが、年式を見ると数年落ちという車両(特に輸入車)もあります。走っていないので内装の傷みもほとんどなく、一見狙い目に思えますが、逆に考えると数年間も不動でメンテナンスされていないということ。
購入してすぐに油脂類の交換なども必要ですし、結果としてメンテナンス費用が予想以上に高額になる可能性もあります」
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国産車だけでなく、輸入車でも年次改良による在庫車の入れ替えなどで未使用車が出てくることもあります。もともと高価なモデルが多い輸入車の未使用車は、さらにお買い得感があります。
未使用車は新車のようにじっくり検討する時間がないというのもある種のデメリットになるかもしれませんが、メリットも多いので狙う価値は十分ありそうです。
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