トラブル防止の「ドライブレコーダー」 搭載率に地域差あり? “近畿”が最も高い納得の理由も
最近は自身のクルマに「ドライブレコーダー」を搭載しているという人も多いかもしれません。過去には、その搭載率が地域によって大きく異なるといったアンケート調査もあったようです。
ドライブレコーダーを搭載するメリットは…?
クルマの前後にカメラを装着し、運転中の光景や音声などを記録する「ドライブレコーダー」は今や多くの人に知られる装備アイテムのひとつです。
最近では、度々ニュースなどでも登場していることから知っている人も多いかもしれませんが、そもそも装着することでどのようなメリットがあるのでしょうか。
ソニー損保が2022年6月に実施したドライブレコーダーに関するアンケート調査では、ドライブレコーダーの搭載率は49.3%と、2021年の43.0%に比べて6.3ポイント上昇していることが分かっています。
最近では、交通事故やあおり運転などのニュースで、ドライブレコーダーの映像が頻繁に使用されているほか、あおり運転に伴い大きなトラブルに発展しているケースもあることから、対策として搭載している人が増加しているといえるでしょう。
また、国土交通省が2019年11月に実施した「自動車用の映像記録型ドライブレコーダー装置について」というアンケート調査では、搭載率に関して意外な結果が明らかとなっています。
このアンケート結果では ドライブレコーダーを搭載している割合は約46%と半数に近い割合に。
搭載率を北海道、東北、関東、北陸、中部、近畿、中国、四国、九州の9ブロックに分けて見たところ、近畿地方のみ搭載率が58.1%で過半数となった一方、北海道は38.3%、関東は43.2%などそれ以外の地方では50%を下回る結果でした。
近畿地方の搭載率が最も高い理由の1つは、全国の中での「あおり運転の摘発件数」が挙げられます。
警察庁が公表した、2020年6月から1年間で摘発されたあおり運転の件数では、都道府県別で大阪府が最も多く、このほか兵庫県も摘発件数の多い県として挙げられています。
こうした状況から近畿地方でのドライブレコーダーの搭載率が高いと読み取ることができるでしょう。
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そもそもドライブレコーダーを搭載することでどんなメリットがあるのでしょうか。
ドライブレコーダーを搭載しておくことでやはりメリットとなるのは、交通事故やあおり運転などが発生した場合が挙げられるでしょう。
筆者が警察官として勤務していた際、交差点で起きた車両同士の事故で「どちらの信号が青だったか」ということで運転者の言い分が食い違うケースが度々ありました。
このような場面でドライブレコーダーを搭載していれば、事故発生の経緯を明らかにするのに役立ちます。
また、万が一クルマを当て逃げされた場合でも、クルマの衝撃を感知して録画を開始するイベント録画機能や常時録画機能の付いているドライブレコーダーを装着していれば、当て逃げしたクルマが映像に記録され、運転者の特定につながる可能性があります。
あおり運転を受けた場合も同様で、ドライブレコーダーによって相手のクルマが車間距離を詰めてくる、急ブレーキをしてくる、クラクションを鳴らすといった状況を記録し、警察に証拠として提出することが可能です。
昨今では、非常に危険なあおり運転によるトラブルも発生しているため、まだドライブレコーダーを搭載していないという人は金銭的な面やメリットなどを考慮しつつ、クルマへの搭載を検討してみても良いかもしれません。
あおり運転の摘発件数だけの決めつけに見えます
大阪は、自転車、歩行者の信号無視、無謀運転、無謀横断も多く、開き直りも多い
こういうことも、原因では?