「エンジンルーム点検しましょうか?」GSスタッフの勧誘どうすべき? 放置するとヤバい不具合ってどんなもの?

エンジンルーム以外で見るべきポイントは?

 エンジンルーム内ではないものの、頻繁にチェックしておきたい項目があります。それは「ブレーキパッドの残量確認」です。

 ディスクブレーキの場合、ブレーキディスクをブレーキパッドで挟み込んだ摩擦によってブレーキ制動力を確保します。そのため、ブレーキディスク・ブレーキパッドともに、摩擦により徐々に擦り減っていきます。

足まわりはブレーキ関連をチェック
足まわりはブレーキ関連をチェック

 ブレーキパッドの残量は非常に重要です。新品は約10mm程度ありますが、5mm以下または3mm以下になると交換のサインです。

 なお、一般的な交換基準は走行距離が3万kmから5万km程度とされていますが、ブレーキ使用頻度により消耗量が異なります。ブレーキパッドの消耗に気付かず乗り続けると、ブレーキディスクを傷つけてしまい、両方の交換が必要となれば整備費用も割高になってしまいます。

 ブレーキパッドの残量は「パッド残量計測ペン」などが市販されており、簡易的に測定できますが、専門の整備士にお願いすると良いでしょう。また、ブレーキオイルリザーブタンクの油量が著しく減っていたり、ブレーキング時に異音が発生している場合は最寄りの整備工場で点検をしてもらいましょう。

 ブレーキ関係でさらに怖いのが「ブレーキホース」の亀裂です。ブレーキホースはフレキシブルな可とう性のゴムでできており、タイヤ周りが左右に動くことから亀裂が入りやすく、この状態でブレーキングを繰り返すと非常に危険です。

 片方1万円程度で交換できるので、年式が経過したクルマなどでは大事に至る前に予防として替えておいたほうが良いと思います。

 ほかにも点検時に意外と見つかる不具合としては、ラジエターのアッパーホースやロアホースという太いホース付近からの冷却水漏れが比較的多く発見されます。

 これらのホースは冷却水の通り道で非常に重要なパーツとなり、ここから冷却水が漏れているときはオーバーヒートのリスクが高くなるためすぐに修理したほうが良いと考えられます。

 もし日常点検で見つけた場合は、最寄りの整備工場で点検することを強くお勧めします。作業自体も冷却水を循環させるウォーターポンプを外したり、エア抜きなど専門的な作業になりますのでプロに任せたほうが安全です。

※ ※ ※

 筆者(藤本敬太)がガソリンスタンドでメカニックとして勤務していた時には日常点検の不具合から故障に発展したケースが多くありました。

 ガソリンスタンドでのエンジンルーム点検は短時間で不具合を発見してくれるので時間を有効に使いたい人は積極的に活用すると良いのではないでしょうか。

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