「エンジンルーム点検しましょうか?」GSスタッフの勧誘どうすべき? 放置するとヤバい不具合ってどんなもの?
給油するためにガソリンスタンドに立ち寄ったときにエンジンルームの点検を勧められることがあります。点検はしてもらったほうが良いのでしょうか。
GSでのエンジンルーム点検は実は短時間でできるってホント!?
クルマに給油するときに立ち寄るガソリンスタンドでは、給油中に簡易的なエンジンルーム点検を実施しています。
なかには「エンジンルームの点検どうですか?」と声を掛けられたことがある人もいるでしょう。「忙しくてそんな時間ない」と思われる人も多いかもしれませんが、エンジンルームのチェックはやってもらったほうが良いのでしょうか。

実はこのエンジンルームの点検に所要する時間は、たいていの場合は約5分程度と非常に短時間で済むものです。
大切な愛車のエンジンルームを点検することで次回の交換目安が確認できたり、思わぬところが傷んでいることが発覚することもあり、大きなトラブルを未然に防ぐことができるでしょう。
約5分間の点検でチェックする箇所は、「エンジンオイル」「ウインドウォッシャー液」「ブレーキオイル」「各種ベルトのひび割れ」「バッテリーチェック」「タイヤ・足まわり」「ブレーキパッドの残量確認」「灯火類の確認」「冷却水まわり」など。そのなかでも、エンジンルームではどのような箇所をチェックするのでしょうか。
エンジンオイルの点検では、オイルの汚れ具合を専用のシートを用いてクルマのオーナーに直接見てもらい、汚れの程度や、以前交換したときからどれくらい走行距離が増えているかなどを加味して必要であれば交換を推奨します。ちなみに、エンジンオイルの交換目安は、一般的には走行距離3000kmまたは6か月が目安とされています。
次にブレーキオイルですが、このオイルはブレーキペダルを踏む力を増大させる「ブレーキブースター」の作用にかかわるという重要な役割を担っています。
ブレーキオイルは交換せずに放置すると色が茶色になり耐熱性能が低下するほか、水分を含むと最悪の場合はブレーキング時にブレーキ制動力が著しく低下する「ベーパーロック現象」が起きる危険性があります。
ベーパーロック現象とは、ブレーキング時の熱によってブレーキフルードが沸騰してしまい、油圧がキャリパーピストンまで伝わらずブレーキが効かなくなる現象。この状態は非常に危険なので、ブレーキオイルは年に1回程度は交換することをお勧めします。
通常ボンネット内にブレーキオイルリザーブタンクがあり、目視でチェックすることが可能です。





















