個性が凄い「ハイラックス車中泊仕様」発表! 木目内装で快適移動… キャンピングカー市場の常識覆す「理想空間」とは

従来のキャンピングカー市場の概念を覆るモデルが新たに発表されました。ダイレクトカーズが展開するトヨタ「ハイラックス」ベースのキャンピングカーとはどのようなものなのでしょうか。

新たな「ハイラックスキャンパー」はキャンピングカーの風雲児になるか?

 昨今キャンピングカー需要は高まるばかりですが、同時に市場で変化が起きています。
 
 その中で従来の常識を覆す存在とも言えるトヨタ「ハイラックス」をベースとする画期的なキャンピングカーが発表されましたが、どのような特徴があるのでしょうか。

なんだこの開放感は! トヨタ「ハイラックス」をベースとしたダイレクトカーズの新型「BR-75」が凄かった!
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 2023年2月上旬に開催された「ジャパンキャンピングカーショー2023」には、今回も多くのニューモデルが出展されました。出展車の傾向を分析してみると、それは「外観上の差別化」。

 従来のキャンピングカーはシロモノ家電に似ていて、内装こそ個性があるものの、外観は多くのモデルがホワイトボディという状態。

 例えば「バンコンバージョン(バンコン)』と呼ばれるカテゴリーでは、トヨタ「ハイエース」などのワンボックス車をベースに車内を車中泊仕様に変えていますが、外装はオーソドックスなホワイトにモデル名のデカールが貼ってあるだけという場合が多くなっていました。

「キャブコンバージョン(キャブコン)」というカテゴリーも同様で、トヨタ「カムロード」というキャンピングカー専用シャシーの後部にキャンパーシェルを架装するのですが、車内の空間と裏腹に外観がデカール以外は真っ白というシンプルなものになっています。

 多くのユーザーの嗜好にマッチさせるための汎用性の結果とも言えますが、それを没個性と捉えているユーザーも多いようです。

 特に20代から30代にかけてのユーザーは、キャンプシーンにおいての個性的なライフスタイルを重視する人が多いのが実情です。

 オートキャンプ場に行くと、自分のサイトを洒落たファニチャーや電飾、飾り付けなどでコーディネイトする人が多くいます。

 その一方で、キャンピングカーだけが取り残された状態になっていたのです。

 スタイルを大切にするユーザーは、シロモノのボディを自分でカスタムしている場合が多く、それも楽しみのひとつであることは確かです。

 しかし、“吊るし”の状態でカスタムされていれば、ローンなどの購入計画がラクだという声も以前からありました。

 キャンピングカー業界が変化を見せ始めたのは、3年ほど前からです。

 そのムーブメントは軽キャンパーから始まりました。

 軽キャンパーもスズキ「エブリイ」やダイハツ「ハイゼットカーゴ」をベースにするのがスタンダードで、ベース車両が異なっても外観上で大きな特徴はありません。

 そこで、一部のキャンピングカー販売店がカスタムビルダーとコラボし、個性的なエクステリアをアピールしたモデルを販売し始めたのです。

 現在の、ネオレトロ、アゲバン、オフロード系といったキャンピングカーのカスタムスタイルは、軽キャンパーから始まったと言っても過言ではありません。

 その後、キャンピングカーカスタムはバンコンの世界で急速に広がりを見せました。

 個性を好む若いユーザーに積極的に商品アピールができるだけでなく、シロモノ化で他社との違いをインテリアでしか訴求できないという悩みが解決できるからです。

 その結果、ジャパンキャンピングカーショー2023は、カスタムカーの祭典となる東京オートサロンと錯覚するほど、個性的なモデルが並びました。

 キャンピングカーのエクステリアの差別化が難しい大きな要因は、ベース車両の定番化にあります。

 前述の通り、バンコンであればハイエースかキャラバン、タウンエース、NV200。

 キャブコンであれば、ほとんどモデルがカムロードベースです。理由は空間効率の良さだったり、架装のしやすさや売りやすい車両価格など様々です。

 しかし見た目が同じというのは、ユーザーの選択の決断を鈍らせることに繋がります。

 内装が個性的で快適であっても、そこはクルマ。見た目がカッコよくなければ、食指が動かないユーザーも少なくありません。

 また、走行性能も重要です。快速商用車であるハイエースは別にしても、ベース車よりも重量が重くなるキャンピングカーは動きが鈍くなる宿命です。

 特にキャブコンは大きな箱で投影面積も大きく、高速走行はどうしても不利。市街路や砂利道も決してラクとは言えません。

【画像】内装が快適すぎる! 1000万円超えのハイラックス車中泊仕様の写真を見る(40枚)

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