ベッド広っ!「4人乗り」贅沢仕様も!? 新型セレナの車中泊仕様「マルチベッド」 e-POWER版が今春発売へ

日産は、2022年11月にフルモデルチェンジした新型「セレナ」に車中泊仕様車「マルチベッド」を設定しました。12月にガソリン・2WD仕様を先行発売したのに続き、ハイブリッド仕様「e-POWER」も2023年春に追加される予定です。

バリエーション豊富な新型「セレナ」に用意された「車中泊仕様」とは

 2022年11月28日にフルモデルチェンジした日産の主力ミニバン「セレナ」には、メーカー純正の「車中泊」仕様車「マルチベッド」が設定され、乗車定員4名に抑えた贅沢なカスタム仕様も用意されるなど、豊富なバリエーションを誇ります。
 
 先行発売を開始したガソリン仕様に加え、今春には新型ハイブリッド「e-POWER」仕様が登場する予定です。

室内「広っ!」 余裕たっぷりな空間で就寝できる日産 新型「セレナ」の車中泊仕様「セレナ マルチベッド」(写真は車中泊利用シーンのイメージ)
室内「広っ!」 余裕たっぷりな空間で就寝できる日産 新型「セレナ」の車中泊仕様「セレナ マルチベッド」(写真は車中泊利用シーンのイメージ)

 セレナは、1991年の初代(当初はバネットセレナ))以来30年に渡り一貫して「家族のためのミニバン」というキャラクターを追求してきたモデルです。

 今回で6代目となる新型セレナは、歴代が培ってきた使い勝手に優れた広い室内空間はそのままに、先進技術や機能性をさらに向上させました。

 ガソリン・2WDモデルは既に12月22日から先行して発売開始していますが、主力となるe-POWERモデルは、ガソリン・4WDモデルと共に今春より発売する予定となっています。

 登場が待たれる新型セレナシリーズですが、ラインナップの豊富さも特徴として挙げられます。

 標準グレード「X」「XV」に加え、エアロパーツを備えた主力グレードの「ハイウェイスターV」や、先進運転支援機能のプロパイロット2.0を標準装備する最上級版「e-POWER LUXION(ルキシオン)」、そしてプレミアム度を高めたカスタムカー「AUTECH(オーテック)」などを用意します。

 さらに福祉車両「ライフケアビークル(LV)」シリーズも、ステップタイプやスライドアップシート、車いすリフタータイプなど、ユーザーのニーズに合わせたきめ細かいバリエーションが揃っています。

 この中で、AUTECHとLVシリーズを手掛けた日産の関連会社、日産モータースポーツ&カスタマイズが用意する新型セレナのもうひとつのシリーズが「マルチベッド」です。

 ベッドの名が表す通り、車中泊が楽しめるベッド仕様となっています。

 通常モデルが3列シートレイアウトで最大乗車定員8人乗り仕様のところ、3列目席(サードシート)を外した2列シートレイアウトとして、後部の荷室空間を拡大しました。

 ベッドは、2列目席(セカンドシート)を倒した上に、ベッドフレームを取り付けて展開出来ます。

 セレナ伝統の広い空間を最大限に活かしたベッドサイズは、長さ2120mm×幅1320mmと広大。大人2名が余裕をもって就寝できます。さらに小学生くらいの小柄な児童なら、川の字になって親子3人の就寝も可能かもしれません。

 日産モータースポーツ&カスタマイズによると、ベッドマットは4層構造で厚さは60mmを確保し、寝心地と耐久性を両立させたと説明します。

 ベッド下の高さは430mm、奥行きは935mmと十分な荷物の収納空間が確保されるので、旅先で面倒な移し替えもせずに就寝可能です。

 床面は硬質塩ビ製マット張りで、アウトドア道具の泥汚れや水濡れなども容易にふき取ることができます。

 なおベッドを使用しない時には後部にまとめて収納できるほか、ベッドを完全に取り外せば広大な荷室空間が誕生します。

 そんな新型セレナ マルチベッドは、複数のグレードから選択できるのも魅力です。

 標準タイプのXV、主力のハイウェイスターVに加え、カスタム仕様のAUTECHにも設定できます。

 さらにガソリンの2WD/4WD、e-POWERと各パワートレインや駆動方式が選べます。

 XVとハイウェイスターVの各マルチベッドはそれぞれ2列シート・5人乗りですが、AUTECHはセカンドシートを左右独立式としたキャプテンシートとなっているので、新型セレナの広々した室内を4名で満喫できる贅沢な仕様といえます。

 新型セレナ マルチベッドの消費税込み価格は、XV(ガソリン・2WD)365万9700円から、e-POWER AUTECH(2WD)469万9200円までとなっています。

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