車内の一等地はどう進化? カーナビの歴史が凄かった! ホンダ「Gathers」の35年史とは
開発における苦労も多々。オーディオ・ナビは他の機械との陣取り合戦を繰り返す
Gathers35年の歴史を振り返ると、「オーディオやナビは、当初はそれほど重要なものでも無かった。ゆえに設置場所も片隅に追いやられていた時代もあったが、現在ではインパネの一等地にあり、非常に重要なパーツとなっている」とホンダアクセスの大坪エンジニアは語ります。
昔はラジオが聞ける程度のオーディオしかなく、操作パネルもシフトレバーに下の方にあったりと、追いやられていた時代もあったそうです。
しかしナビが標準となり操作しやすいように徐々にインパネの真ん中に場所を移し、周囲の安全を確保するカメラによって映し出される映像を見るためのモニターとしても非常に重要で、今ではインパネの一等地にいます。
それでもエアコン表示パネルやスイッチ、ハザードスイッチ、シフトレバーがインパネから生える車種ではシフトレバーと、人が操作しやすい場所には限りがあり、視界や安全性などを考慮すると、それらのスイッチ群との陣取り合戦はつねに起きています。
インパネの表面的にはスイッチしかなくても、裏には制御系の機械があることもあり、裏側も含めての陣取り合戦があるそうです。
衝突安全の兼ね合いもあるので、そこも考えないといけません。現在の大画面ナビも裏面にはDVDやSDカードの読み取り装置があるため、薄くはなっているが結構のスペースが必要なのだそうです。
デザインでも苦労するところがあるといい、デザイナーを担当する加藤エンジニアは次のように話しています。
「車両開発が始まる時から、われわれホンダホンダアクセスも関わるようになり、車体開発とともにナビやオーディオを考えていく必要があります。
ホンダアクセスとしてはこの大きさのモニターを装備するための場所が欲しいとなっても、視認性や安全性などの観点から実現しないときもある。そこを考慮しながらデザインしています。
インパネの素材や表皮の使い方の工夫、エアコンや他のスイッチ類と押したり触ったりする触感の統一感なども考える必要があるので難しさはあるが、車両開発陣を一体となって開発できるからこその質感にもこだわっている」
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今後に向けては通信などは現在も当たり前に行われているなかで、高付加価値をつけて行かなくてはならない。そのための開発も行っているようです。
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