車内の一等地はどう進化? カーナビの歴史が凄かった! ホンダ「Gathers」の35年史とは
ホンダアクセスが展開するホンダ「Gathers」が35年を迎えました。どのような歴史を歩んだのでしょうか。
車内の一等地にあり、重要な存在のカーオーディオ・ナビをGathersの35年で振り返る
クルマの運転席に乗り込んでまず目につくのが、スピードメーターなどがあるインパネ部分。
その次に目を向けるのがインパネセンターにあるナビなどのモニター類。という人が多いのではないでしょうか。
そのナビ・オーディオやカー用品全般を手がける、ホンダ純正アクセサリーの開発販売を担うホンダアクセスによると、ホンダのカーオーディオ・ナビのブランド『Gathers(ギャザズ)』を展開して35周年になるそうです。
それを記念して、過去・現在・未来に向けた展示・体験会を実施しました。
ホンダアクセスによると、「社内においても正確な資料が残っておらず、当時配られていたカタログやオプションカタログを探し出して、今回の展示会に向けての資料を作ったといい、若干の年数の誤差はあるかもしれません」と前置きがありました。
そんなことで始まった過去の振り返りでは、1981年初代「シティ」や1983年の3代目「シビック」の時代には、カーオーディオに力が入っておらず、カタログでもオーディオは1ページしか載っていなかったそうです。
しかし「それでは良くない、お客様がもっと車内で音楽を楽しめるようにしよう」と、音にこだわる開発を進めるようになり、2代目「CR-X」や4代目「シビック」では車両開発とともに専用設計を行うようになります。
1987年に「Gathers(ギャザズ)」ブランドが誕生し、3代目「アコード」や「シビック」、「CR-X」では、アルパイン、クラリオン、パイオニアが参画してそれぞれのオーディオメーカーの特色を生かしながら、ギャザズとして目指す方向性を決めて開発を進めるようになりました。
1990年から1991年の初代「インスパイア」や5代目シビックの時代には、Gathers ExpertとしてDSP(デジタル・シグナル・プロセッサ)を活用したセンタースピーカーなども装備していました。
その後カーナビの登場や、各社のオーディオなどさまざまなシステムをシームレスに接続する「GA-NET」と呼ばれる独自の通信インターフェースを構築してきました。
1997年から2000年では、当時人気を博していた「S-MX」用に、S-MXのイメージカラーであるオレンジに塗られたデュアルサイズCD/カセットコンポが登場したり、8個のスピーカーを搭載したボックスウーファーを登場させるなど、メーカーとしてこんなウーファーを販売していたのかと驚くような思い切ったことをした時代でした。
一方でGathers初のデュアルサイズナビコンポが登場します。いわゆる2DINサイズに収まったナビをメインにしたコンポの登場です。
そこからは現在の流れになる2DINサイズのナビが主流となり、オーディオは裏に隠れていきます。インターナビの通信が始まり、PNDの手のひらサイズのナビが登場したり、USB接続でオーディオを聞くタイプが登場していきます。
2011年から2012年ごろになると、ステアリングスイッチやバックカメラなどが使えるナビ装着パッケージが登場し、Gathersの装着率もグンとアップするようになります。
その後の2016年から2023年の現在ではドラレコ連携、運転支援オプション、車種専用設計となり9インチから11.4インチと言った大画面ナビが主流になっており、さらなる高付加価値をつけるようになってきています。
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