旅先でのクルマ利用「レンタカー」「カーシェア」どっちが便利? カーシェア派が増加する訳

旅先での移動手段として、「レンタカー」と「カーシェア」のどちらが便利なのでしょうか。実際の利用者の声とともに検証してみます。

観光地のホテル周辺にカーシェアのステーションが増えている

 春が近づいてきて、国内旅行を予定している人も多いでしょう。旅先での移動手段として定番のレンタカーと増加傾向のカーシェア、実際はどちらが使い勝手が良いのでしょうか。
 
 2022年度におけるカーシェアの状況は、カーシェアの情報比較サイト「カーシェアリング比較360°」の調査によると、貸出や返却の拠点となるステーションが増加傾向にあり、主要5社(タイムズカー、カレコ、オリックスカーシェア、カリテコ、ホンダエブリゴー)の合計ステーション数は、全国で1万9483箇所、車両台数は3万7847台となっています。

旅先で「カーシェア」する人が増えている
旅先で「カーシェア」する人が増えている

 なかでも業界最大手の「タイムズカー」は2022年9月に会員数が200万人を突破するなど、堅調な伸びを見せています。

 また、今まであまりステーション数が多くなかった北海道や山形、群馬、石川、高知などが10%以上の伸び率となっており、すでにステーションが充実している主要都市だけでなく、徐々に地方でも利用状況が改善されてきた印象です。

 伸び率の高いエリアを見てみると、人気の観光地を抱えつつも公共交通機関がそれほど充実していないといった事情から、普段からクルマ利用が多いエリア。それだけカーシェアの稼働率が高いと見込まれての設置が増えているといえそうです。

 そんななかでも、最近のトレンドとなっているのが、ホテル隣接型ステーションの拡充。旅行&グルメサイトを数多く手掛ける編集プロダクション代表のW氏は、旅先での短時間利用の需要が高まっている証拠との見解を教えてくれました。

「以前は目的地周辺までは電車などの交通公共機関、最寄り駅からはレンタカーというのが主流でした。しかし最近はホテルなどの宿泊地を軸に、2、3時間で巡れる観光地への移動手段としてカーシェアリングの利用が増えているようです」

 これは長く続いたコロナ禍の影響で、現状では海外旅行より国内旅行が人気になっていることも関係しているのだとか。そしてカーシェアリングの最大のデメリットともいえる、借りたステーションに返却することを考えると、宿泊先に近いほど便利なのは当然です。

 そんなニーズに応えるべく、ホテルに隣接するようにカーシェアリングのステーションが設置されているというのです。

「レンタカーの場合は時間単位で借りることが多く、乗らない時間がもったいないという声も聞かれ、その無駄を少しでも減らしたいと考えているユーザーはカーシェアを選ぶ傾向があるそうです」(旅行&グルメサイトの編集プロダクション W氏)

 確かに同じホテルに2泊する場合などは、レンタカーも丸2日借りることが多いのですが、夜間は駐車場に停めっぱなしになるわけで、それなら必要な時間分だけ利用料金を支払うカーシェアを利用するのも賢い方法です。

「観光地だけでなく、主要都市部でも出張などでクルマを利用したい場合は、短時間から乗れるカーシェアのほうがメリットも大きいかもしれません。

 また、事前予約が必要なレンタカーに対して、カーシェアならステーションに空いているクルマがあれば、アプリを通じてすぐに借りられるという手軽さも魅力なのでしょう」(旅行&グルメサイトの編集プロダクション W氏)

 ただしカーシェアはメリットばかりでもないようです。サービスを利用するためには主要各社の会員登録が必要ですし、場合によっては月会費で数千円かかる場合もあります。

 そうなると、事前に予約する手間はかかるものの、月会費の支払いが不要のレンタカーが借りやすい面もあり、どちらにもメリット・デメリットはあります。

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