「自動車アセスメント」なぜ必要? 「税金の無駄」とは二度と言えない、その役割

マツダの「アクセラ」が、2016年度前期の「自動車アセスメント」における「予防安全性能評価」にて、最高評価を得ました。ところで、たまに耳にするこの「自動車アセスメント」なる制度、そもそもどういうものなのでしょうか。

「自動車アセスメント」って?

 2016年12月1日(木)、「マツダの『アクセラ』が予防安全性能で最高ランクを獲得」というニュースが流れました。これは「独立行政法人自動車事故対策機構(NASVA)」が実施した「自動車アセスメント(JNCAP:Japan New Car Assessment Program)」における、2016(平成28)年度前期ぶんの結果を受けた報道です。

「自動車アセスメント」の「予防安全性能評価」とは、「自動ブレーキ(対車両、対歩行者)」「車線はみ出し警報」「バックビューモニター」という4項目の試験の合計得点による総合評価のことです。そのうち、「対歩行者自動ブレーキ」は今回より評価項目に加わったもので、「アクセラ」はこれにおいて最高得点を獲得し、総合評価トップという成績につながりました。この分野では、知名度的に他社が先行しているという印象かもしれませんが、それを覆すような結果になったことが大きく注目された理由でしょう。ちなみに、同時に発表された「衝突安全性能評価」のテストでは、トヨタの「プリウス」が最も高い点数を得ています。

 この「自動車アセスメント」という言葉にピンとこない人は意外と多いかもしれません。「アセスメント=評価、査定」という、身近とはいいがたい英語が使われているのも縁遠い理由のひとつに違いないでしょう。ただ、この制度があるおかげで、我々ユーザーは「安全性の高いクルマを手に入れられる」という、非常に大きな恩恵にあずかっているのです。

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