大雪でクルマが埋もれた! 降雪前に準備が必要!? 雪まみれのクルマを救出する方法は?

強烈な寒波が襲来し、各地で大雪となることが多くなっています。雪が降って駐車場に停めたクルマが埋もれてしまったとき、どのようにして救出したら良いのでしょうか。

雪対策は降る前から始まっている!

 日本各地で記録的な大雪となり、大規模なクルマの立ち往生が発生するなど雪害が多発しています。
 
 一晩で大量の雪が降り、駐車場に置いてあったクルマが雪ですっぽり埋もれてしまって救出するのに苦労したという人もいるでしょう。

 クルマが雪に埋もれてしまったとき、どのようにして脱出させるのが良いのでしょうか。また、どんな道具を用意しておくべきか、長野県のスキー場に勤務するパトロール隊員I氏に聞いてみました。

雪でクルマがすっぽり埋まった! どうしたらいい?
雪でクルマがすっぽり埋まった! どうしたらいい?

 I氏によると、雪が降る前から準備は始まっているとのこと。路面の凍結などでクルマが滑らないように、なるべく平坦な場所に駐車するように心がけてほしいといいます。

「雪に囲まれてしまう状況では路面が凍結しているため、救出後にクルマを発進させることが難しくなります。そのため、できる限り平坦な場所に駐車するように意識しておくといいと思います。

 あとは雪が積もる前に車内に積んでいたスコップやショベルを車外に持ち出しておく必要があります。

 クルマが雪に埋もれている場合、そこにたどり着くまでに大量の雪があるわけで、いくら車内にスコップがあってもそれでは意味がありません」(スキー場のパトロール隊員 I氏)

 スコップやショベルは、非金属かつ樹脂製(プラスチック)ではないものを選ぶのが良いそうです。金属系や樹脂製は硬く、雪を降ろすときにボディを傷つけてしまう恐れがあるため、できればシリコン製を選んでほしいといいます。

 ワイパーに関しても降雪前に対策しておきたいことがあります。

「雪対策としてワイパーを立てておくという対策がよく聞かれますが、これもできるなら立てておきたいところです。ウインドウとワイパーゴムの間が凍って固着してしまい、無理に動かすとゴムがちぎれて使えなくなる可能性があるからです。

 ワイパーがボンネットと重なっていてうまく立てられないものを『コンシールドワイパー』と呼びますが、この場合は「サービスポジション」や「ライズアップ機能」といった、ワイパーを立てられる位置へと動かせるモードを備えていることがあります。

 または、アーム部分に何かを挟んでワイパーゴム部分をウインドウから浮かせておくのも良いでしょう」(スキー場のパトロール隊員 I氏)

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