クルマのペダルは踏み間違うもの? 高齢者に限らぬミス、頼れる「技術」で対策を
頼れる「技術」、続々
ひとつは、自動車メーカーが新車に用意している最新の「運転支援システム」に頼る方法です。その筆頭が、「自動ブレーキ(AEB)」。カメラやセンサーなどで障害物を検知し、衝突する直前に自動で急ブレーキをかけてくれます。また、これらのシステムの多くには「誤発進抑制機能」が付属していて、ペダルの踏み間違いでの急加速を抑制するようになっています。
また、センサーではなく、速度とアクセル操作をシステムが監視して事故を防ぐ「踏み間違い衝突防止アシスト」という機能も存在します。低速走行中にアクセルの大きな操作を行うと、警告を発して急加速を抑制します。こうした自動車メーカーのシステムを装備したクルマに乗るのもよい方法でしょう。
最新の運転支援装備がないクルマであれば、後付けのシステムを使うのもひとつの手。カー用品流通の大手であるオートバックスは、「ペダルの見張り番」という急発進防止装置を2016年12月5日(月)から発売するそうです。停止時と徐行時のペダル踏み間違いによる急発進を抑制してくれるといいますから、期待できます。
ペダル踏み間違い防止にフォーカスした製品ではありませんが、後付けの「運転支援システム」はほかにも各種、存在します。たとえばパイオニアのカーナビである「サイバーナビ」には「マルチドライブアシストユニット」が用意されており、前方をカメラで監視して、前走車への追突や車線逸脱を警告してくれます。同じように、JAFメイトが販売するドライブレコーダー「ドラドラ6」も、前走車への追突や車線逸脱を警告してくれる機能が備わっています。
ヒューマンエラーをゼロにするのは、非常に難しいもの。だからこそ、事故を予防する安全装置は、ひとつでも多いにこしたことはありません。新車についてくるものから後付けまで、できるだけ装備しておくことが肝要かと思います。
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提供:乗りものニュース