トヨタ「ハイエース」税金は安いけど保険やガソリン代は意外と高い!? ファミリーカーで乗るのはどう?
商用バンとして人気のトヨタ「ハイエース」は、近年、個人で使用する人が増えています。荷物や人も乗せられることからファミリーカーとして利用することも可能ですが、デメリットもありそうです。
人気の「ハイエース」デメリットはある?
商用車として人気のトヨタ「ハイエース」は、建築業界や物流業界など、人や荷物を運ぶクルマとして利用されることが多く、プロユースとして支持されています。
一方、趣味の道具を運ぶなどといった用途としても人気が高く、さらにはカスタムパーツを装着してドレスアップを楽しむ人も増えています。
商用車なので税金が安く、リセールバリューが高いといったメリットがあり、プライベートユースやファミリーカーとして使われることも多いハイエースですが、逆にデメリットにはどのようなことがあるのでしょうか。
ハイエースは小型貨物車登録なので、自動車税は年間1万6000円と安く済みます。
「税金が安いから、任意保険も安いのでは?」という声もよく耳にしますが、ハイエースの場合、運転者年齢や車両保険の有無で保険金額が大きく変わります。
人気車種であることや盗難のリスクがあること、貨物車として使用されることから走行距離が増加するといったことがハイエースの任意保険料を吊り上げる原因となっています。
なかでも「盗難」に関して保証される車両保険が保険料を引き上げることになり、ファミリーカーとして使用するときに車両保険に加入するかしないかが大きなポイントに。条件にもよりますが、ダイレクト型自動車保険の見積もりでは車両保険の有無で年間約3万円程度の差額が発生することもあります。
ハイエースの200系(現行モデル)は以前の100系に比べて燃費性能は向上していますが、普通のファミリーカーとして考えると「悪い」というのが正直なところでしょう。
2リッターガソリンを搭載する「スーパーGL」のWLTCモード燃費は9.2km/Lとなり、同じトヨタの人気ファミリーカー「シエンタ」(G7人・乗り)の18.4km/Lの半分ということになります。
月500km走行するとして、ハイエースは約54リッター、シエンタは約27リッターのガソリンを消費し、その差は約27リッター。ガソリン1リッター160円で計算すると、「27L×160円=4320円」の金額差が月々発生し、年間で計算すると「4320×12か月=5万1840円」になります。
前述のように、ハイエースの自動車税は年間1万6000円、1.5リッターエンジンを搭載するシエンタの自動車税は年間3万4500円で、その差は1万8500円です。自動車税で軽減された分を年間燃料代差額から引いても約3万3000円出費が多くなる計算なのです。
このように自動車税の安さがメリットである反面、燃費が悪く、経費全体で見ると出費が増えることになります。
ハイエースをファミリーカーとして使おうとすると、乗り心地に関しては少し評価が下がるでしょう。その原因はサスペンション機構にあります。
サスペンション機構はフロントにダブルウィッシュボーン機構を採用していて普通乗用車と幾分変わりありませんが、リアがリーフスプリング機構になります。
リーフスプリング機構とは別名「板バネ」とも呼ばれ、トラックのサスペンション機構で採用されている足回りです。荷物を載せても安定して走行できることを目的として採用されているので、人間にとっての乗り心地は決して良くなく、この点もデメリットとなりそうです。
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最近はキャンピングカーのベース車両となることもあり、個人でハイエースに乗る人が増えていますが、ハイエースは貨物車としてのタフさを優先している部分もあるので、ファミリーカーとして使用する際はメリットとデメリットをよく検討する必要があるでしょう。
シエンタではなくアルファードかノアボクのガソリン車と比べろ。
車格から考えて燃費、維持費その他諸々シエンタと比較するのはおかしい
ハイエースを欲しい人がシエンタを比較対象として考えるわけないし、せめてノア・ヴォクシー、アルヴェルあたりと比較しないと