2023年1月13日から15日の3日間にかけて開催された「東京オートサロン2023」では、さまざまな個性的なクルマが出展されました。

　なかでもトヨタ「ハイエース」をベースとしたカスタムカーを多く展示されていたいましたが、とくに存在感があったのがギブソン「GRAFAM Gren」です。

　福岡県に本社を構えるギブソンは、ハイエース用を中心としたカスタムエアロパーツを自社工場で制作生産し、国産にこだわった商品を展開しています。

　ギブソンを運営する株式会社ストークによれば、同社の合言葉は「感謝」としており、「購入していただいたお客さまに『ありがとう』『買ってよかった』といっていただけるようなものづくり」を信条としているといいます。

　そんなギブソンですが、展示されたGRAFAM Grenですが、一体どのようなクルマとなっているのでしょうか。

　ベースとなるのはハイエース200系（標準ボディ／2020年式）です。

　エクステリアは「GRAFAM Grenボディキット」が採用されており、これは「フロントバンパースポイラー」、「GTアンダーリップ（FRP／カーボン）」が組み合わさったものです。

　とくに前方方向にせり出したような存在感のあるバンパーが存在感を示しており、今回展示されたモデルは「パールホワイト」のボディカラーとなっています。

　また「トリニティーハイドロキット」を採用することで、車高を落としているほかホイールに赤いギブソン「CAMYURA2ピース」を採用することで足元を強調していました。

　インテリアでは、シートにはきれいな赤色が特徴的なGRAFAM「DUOシートカバー」、ステアリングにもギブソン「キャンディーレッド＆レザーステアリング・シフトノブセット」が採用されており、ラグジーでスマートな仕上がりが印象的です。

　そのほかにも、ルーフにボクシー製シーリングパネルや、オーディオに「1BOXネットワークスピーカーキット」が搭載されているなど、さまざまなこだわりが詰まっている様子がうかがえます。

　GRAFAM Grenの制作経緯について、ギブソンの担当者は以下のように話します。

「もともとGRAFAM Grenは1980年代に盛んにおこなわれていた『ドイツツーリングカー選手権（DTM）』にて大活躍をしていた箱車をモチーフにしたクルマが作りたいということから制作されたクルマです。

　ギブソンは『ハイエースの魅力を最大限に発揮するカスタムパーツメーカー』としてハイエースを中心にさまざまなカスタムパーツを制作しているため、今回もハイエースをベースに制作しました」

　また、今回の東京オートサロン2023に出展したGRAFAM Grenでもっとも注目すべきポイントは、今回初披露となった新作ホイールとなり、担当者は次のように話しています。

「もともと1ピースのホイールはあったものの、『ハイエースのオーバーフェンダースタイル』に合うホイールが欲しいとの思いから、2ピースのホイールを制作しました。

　最近のクルマでは、ホイールにピアスボルトを取り付けないものが多い傾向にありますが、GRAFAM Grenではあえて昔の箱車を彷彿とさせるようなデザインとするために、ピアスボルトを取り付けています。

　ピアスボルトを取り付けることによって逆に目立ち、周りのクルマとの違いから注目を浴びやすくなっているのではないかと思います」